All You Need Is Kill (スーパーダッシュ文庫)
All You Need Is Kill (スーパーダッシュ文庫) / 感想・レビュー
海猫
長いこと積読中であったが映画版の公開間近にしてようやく手に取る。荒涼とした文章、殺伐とした世界観がよくマッチしている。こんな雰囲気のライトノベル自体が珍しい。キャラクターの描き込みが少ないのはかえって効果的でラストシーンはなにか大切なものを置き忘れてきたようなもの哀しさ。根本の話には普遍性があるし確かにハリウッド映画になってもおかしくはない。続編準備中だそうでこれだけまとまった話をどう再起動してくるのか、さてさて。
2014/06/20
おしゃべりメガネ
ラノベ的なSFモノかと思いましたが、なかなかしっかりとした作りになっており、楽しめました。(※決して「ラノベ」も「SF」も否定していませんよ)展開も登場人物もシンプルで分かりやすく、淡々と読み進めることができたので、ストレスはなかったです。日本人作家さんでもこういうのが書ける方がいるんだなぁと今後の作品に期待したいです。内容は違えど、どうしても「進撃の巨人」や『機龍警察』シリーズを想像してしまいます。個人的にはミリタリー色をもう少し前面(全面?)にだしてほしかったような気がします。アニメで観てみたいです。
2012/09/01
よむヨム@book
★★★☆☆ 星3つ 先に映画を観たが、ちょっと原作とは別物だと感じた。 映画は、映画でエンターテイメントとして面白かった。 原作は、人間関係の方にちょっと重きを置いている感じがした。 しかし、200回弱殺されているというのに、ケイジとリタの二人はなんてタフなんだと感心してしまう。
2022/03/31
とら
トム・クルーズ主演でハリウッドで映画化が決定した”ライトノベル”である。これで証明された。ラノベを侮るなかれ、と。世界にも通用してしまうコンテンツなのである、と。…と言いながら長らく積読本であったこの作品(笑)ですが、あの大好きすぎる漫画家・小畑健先生がコミカライズするというので遂に手に取ってしまった次第。ガッチガチのSFだった。同じ時間を永遠とループし続けてしまうという現象に巻き込まれる二人を描く。そう、”二人”。結局この作品はボーイ・ミーツ・ガールなのであった。何となく海外を思わせる言葉回しが好きだ。
2014/01/20
おかむー
繰り返される死を超えるため戦闘マシンとなっていくケイジには生き残る意思ゆえか悲壮感はなかった。しかしヒロインと分かり合ったのも束の間、ループを抜け出すために避けて通れぬ悲しい結末は単なるめでたしめでたしにならない良い仕掛けだった。お互いだけが同じ世界を見ているがゆえの共感があればこその悲痛さは見事だった。『たいへんよくできました』
2012/10/01
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