白蝶記 2 ―どうやって獄を破り、どうすれば君が笑うのか― (ダッシュエックス文庫)
白蝶記 2 ―どうやって獄を破り、どうすれば君が笑うのか― (ダッシュエックス文庫) / 感想・レビュー
まりも
理不尽と暴力から抜け出そうとする少年の姿を描いた物語の2冊目。施設から脱走した旭が出会った少女・朱里と金城司という男と共に行動する話。前回を上回る緊迫感溢れる展開の連続に、終始ドキドキさせられっ放しです。極限状況での逃避行でしたが、施設の中しか知らなかった旭と朱里が見せる、些細な日常を目一杯楽しむ姿やお互いの距離が縮まっていく過程は、そんな暗い状況を吹っ飛ばすくらいの明るさに満ちていて、読んでて救われた気持ちになりました。またもや予測不能な引きで終わったけど、果たしてどうなるのか。次巻も期待してます。
2016/03/26
よっち
施設からの脱走後、謎の少女・矢島朱理と金城司という男と出会い、目的地を同じくすることから共に行動することになった旭。そんな彼を教団幹部の指示によって時任が追跡する第二弾。同じような境遇だった朱理との邂逅と、冷静な時任との駆け引きで二転三転する、外の世界を知らない新鮮な戸惑いを感じながらの逃亡劇。不安になるのをお互い励まし助け合いながら、最後まで諦めなかったからこその樹との再会でしたけど、意外な結末でめでたしめでたしとならないあたりがまた難しいですね。彼女ともまた再会できるといいんですけど、次巻にも期待。
2016/03/26
シータ
前回からの続きで教団からの逃亡劇。すごい緊張感あってよかったけど、金城さんが有能なのか無能なのかよくわかんねえw 時任さんの人間臭さを少し垣間見れてよかったです。朱理の過去も中々過酷だったな。逃亡しつつちゃんとキャラの掘り下げもやる感じがこの作品の面白さを引き立ててますね。常に緊張感あるので飽きさせない作風になってよかったです。
2016/05/20
アウル
施設から脱走し追手からの逃走劇、巻末は教団も壊滅状態になり再開できるかと思った矢先に新たな展開が。ドラマか映画のような感じなので読み出したらサクサク話が進んで読みやすかった。けど、少々腑に落ちないところがちらほらあったかな。引きがいいので次巻も買おう。
2016/03/31
真白優樹
教団の真の姿が見えてくる中、合流に向けて逃げ回る今巻。―――逃走せよ、流転する状況の中を真の自由に向かって。今回は旭達ある意味世間知らずな子供達の無垢な輝きに満ちた冒険の裏で教団の恐るべき姿が明らかになっている。・・・どこぞの某真理教よりカルトというか危険じゃなかろうかこの教団。一回潰れた方が社会の為になる気もするが、一部の大人達が教団を潰そうと動く中、教団は新たな動きを見せ新たな大人が舞台を引っ掻き回す。・・・新たなる別離に旭達はどう立ち向かうのか。助け出せ、大切な人を。 次巻も楽しみである。
2016/03/26
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