わたしの沖縄 食紀行 (集英社be文庫)
わたしの沖縄 食紀行 (集英社be文庫) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
平松洋子さんの沖縄の食を巡るフォトエッセイ。写真はとくに食べ物の色再現性がいい。また、エッセイは強い個性は感じないものの、逆にいえばエッセイスト本人ではなく、対象をこそ浮かび上がらせている。イラブーは、さすがに見るからにすごいが、まあ試してみてもいいかなという程度の気にはなる。首里そばはもう諸手を挙げて。本書に特徴的なのは、あえて網羅せずに、ここならではの一品を紹介していること。例えば、高嶺醸造所の泡盛「於茂登」や石垣島ラー油謝花きっぱんなど。沖縄に行きたくなること必定の本。
2017/08/16
Shoko
沖縄の料理は素朴ながら滋味に富む、土地の素材を最大限に活かしたものだということがよくわかる一冊でした。心と体に効く沖縄の食旅行、いつか行ってみたい。おやつ!お餅やタロイモや紅芋のあん入りパンなど美味しそうだし、島豆腐も美味しそう。お塩の「ぬちまーす」も味わってみたいし、豆腐餻、首里そばなどなど・・。家の周辺に自生する野草や畑で育てた野菜、味噌と塩、豚肉を煮ただし、鰹節で取っただしで丁寧に作られた家のご飯も美味しそう!すべての食べ物を命の薬「ぬちぐすい」と捉える沖縄の食文化。→
2021/02/24
岡本匠
沖縄と食をテーマとしたビジュアルブック。写真の分量がかなり多い。ピィヤーシというスパイスは知らなかった。「まつたけのような、シナモンのような、いやどこでも味わったことのない独特の個性的な香り。」「ふうわりとやわらかな持ち味が爽快」とある。一体どのようなスパイスだろう。一瓶買っても使いきれなさそうだけれど。
2018/07/24
シルク
読んでて幸せな気分、いい気持になる文体。なんだかものすごく良いなあと思ったら、平松洋子さん! 以前この方の韓国ごはんの本を読んで、やはり「なんでこんなに幸せになっちゃうんだ?」と思った。どこがどうって、何か特徴があるのかと問われると「う~ん?」と、今わたくしは咄嗟に応えることが出来ないんだけど。とにかくこの方の書くものは自然で、そして滋味がある。沖縄の食のように。学生の時、激安旅行パックを探して沖縄に1人旅した。国際通りの裏に入り込んだら、そこの路地がめちゃくちゃ楽しかった……。そしてとても美味しかった。
2017/11/26
nyanlay
沖縄に行く前に食文化を改めて勉強、のつもりで図書館から拝借。写真が多いので、読むというより雑誌感覚に近いかも。沖縄本島と石垣が多いです。旧正月やミーニシなど分かりやすく良かったです。
2016/08/13
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