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鎌倉香房メモリーズ (集英社オレンジ文庫)

鎌倉香房メモリーズ (集英社オレンジ文庫)

鎌倉香房メモリーズ (集英社オレンジ文庫)

作家
阿部暁子
げみ
出版社
集英社
発売日
2015-02-20
ISBN
9784086800075
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鎌倉香房メモリーズ (集英社オレンジ文庫) / 感想・レビュー

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さてさて

『だって、わたしのしてることって、のぞき見と同じだから』。『香り』からその人の心の内を見ることができる『体質』を持つ香乃。この作品では、香乃がさまざまに思い悩みながらも、そんな『体質』を前向きに使ってさまざまな事ごとを解決に導いていく姿が描かれていました。『鎌倉』の街の描写に行ってみたくなる気持ちを抑えられなくなるこの作品。『香り』というものが秘める力に驚きもするこの作品。物語が形作る独特な世界観の物語世界の中に、スイスイと読み進めていける心地良い読書の時間を味わえた、兎にも角にもほっこりした作品でした。

2023/05/11

ももたろう

女の子のことを「きみ」という男子に弱いということを発見してしまいました(*^^*)最近は分らないことはすぐにネットで調べるのですが香りはそうできないのです。記憶の中の匂い袋やお香、お線香の香りをたよりにイメージしながら読みました。伽羅と子どもに名づけた有名人がいたけど香りの名前ってステキですね。香乃は自分の恋心の香りは気づかないのかな。まだ恋をしたことがないから…?雪弥さんのドSな所がよかった。「調教中」だなんて…!匂い袋の中の手紙の内容は知らなくてもよかったです。想像させてほしかったな~続きが楽しみ。

2015/08/16

SJW

高校2年生の香乃は祖母が営む「花月香房」に暮らし、お店を手伝っている。そこでアルバイトできている大学生2年生の雪弥と共に解決していく日常ミステリーと事件。「下賀茂アンティーク」の鎌倉版と言えるが、ファンタジーはなく、登場人物はそれぞれ悩みを抱えているので、物語として面白さもある。香道に興味があるので読んでみたが、笑える会話、手に取るように分かる登場人物の表情や気持ちに夢中になり、物語にのめり込んでしまった。

2020/03/17

ツン

人の心の動きを香りとして感じ取る力を持つ香乃、という設定だけど、それなくても十分楽しい。成立するような。雪弥さんとの関係がどうなっていくのかが楽しみです。

2022/02/01

ちはや@灯れ松明の火

ふと触れたかすかな香り、時の灰に埋もれたあの日の記憶がよみがえる。山に抱かれ海を臨む古都の町、突き刺さったままの棘の疼きと共に生きるひと。白檀、伽羅、金木犀、オレンジ、浮かぶ面影と過ごした日々。どうして忘れてしまったの、あなたが遺した想いを。どこに眠っているの、こわれてしまった絆は。においだけでは淡く、ことばだけでは遠くて気持ちは届かない。心を覆うかなしみは深くつめたい雪の香り、あたためてくれたのはあなただから。春から初夏へ、季節のおとないを告げる風、あなたと並んで歩く道、神様がつくった花の香りが舞う。

2015/11/09

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