鎌倉香房メモリーズ 2 (集英社オレンジ文庫)
鎌倉香房メモリーズ 2 (集英社オレンジ文庫) / 感想・レビュー
SJW
最近の私のお気に入りシリーズ第2弾。鎌倉にある香房を営む三春の孫娘 高校2年生の香乃とアルバイトの大学生 雪弥が香りのミステリーを解決していく。第1話は香乃が小学生の時にお世話になったタマ子を思いだし偲び、第2話は祖母の実家の香道八柳流の宗家に起きた騒動、第3話は雪弥の実家の秘密が分かり、第4話は近所の貞臣の不幸に絡む顛末。興味はあるものの知らなかった香道の組香の様子が分かりなかなか興味深かった。プロットもかなり先まで練られていたり、描写も的確なのが面白さの理由かな。
2020/04/12
ももたろう
表紙の雪弥さんがのび太か新八に見えてしまう…長身でクールで涼しげな目をしているはずなんだけどなぁ~雪弥さんの叔父の和馬さんが面白かった。男も女もOKな所とかいいですねー。また出てほしい!岸田家もこれくらい変な人がいるんだから細かいことで雪弥さんをいじめなくてもいいのに~と思いました。雪弥さんが香乃が連れ去られて冷静さを失っている所がよかったです!雪弥さんは香乃に対してもっと暴走して下さい!前巻では手をつなぎ、今回はそっと抱き寄せられて…雪弥さんと香乃の距離がじわじわ~~と縮まっているのが良いです。次は秋?
2015/08/26
ちはや@灯れ松明の火
空から流れ落ちる涙を受けて古都を彩る紫陽花は色を変えていく。戻らない日々、帰らない人、かなしみが深めた青。星の川を渡る短冊の小舟はラベンダーの香をまとわせて、凛と菖蒲咲く水面に浮かぶのは梅桃桜揃って笑う春の面影。どうして忘れられよう、共に過ごした刻を。かぼちゃケーキの甘いぬくもりに覚悟を潜ませて、絶やすことない線香の灯に託すのは口にできなかった親愛。この人とずっといたい、言の葉に変えた祈り。梅雨が明け眩い夏へ、涙の跡を乾かすように降り注ぐ陽を浴びて、あの人に届けたい想いを乗せた香りが青空へと昇っていく。
2016/06/07
aoringo
最近心が疲れ気味でこの本の甘い優しさが受け付けられなくなっていた。なので読みかけのままになっていたので最初のほうの記憶があいまい。久しぶりに開いてみたらうっとりするようなお香の香りと出てくる人達の暖かさに自分が元気になっていたのを実感できました。悲しい話もあったりしたけど、三春おばあちゃんの恋や雪弥の家族のことなど少しずつ全体像が分かってきた。くっつきそうでくっつかない二人がもどかしい!
2020/04/11
ツン
読んでいると泣けるけど少し足踏みしている気が。。もう少し二人の仲が発展しても良くないですか?香乃の能力って誰かと似ているなと思っていたら、今野敏さんのSTシリーズの黒崎さんでした。彼も嗅覚がすごくて、人間ガスクロ、人間嘘発見器とも呼ばれていて。
2022/02/03
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