KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

僕は君を殺せない (集英社オレンジ文庫)

僕は君を殺せない (集英社オレンジ文庫)

僕は君を殺せない (集英社オレンジ文庫)

作家
長谷川夕
loundraw
出版社
集英社
発売日
2015-12-17
ISBN
9784086800556
amazonで購入する Kindle版を購入する

僕は君を殺せない (集英社オレンジ文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

扉のこちら側

2018年163冊め。「驚愕のラスト」という煽りではあるもののそこまで驚愕はせず。物足りなさというより、彼らにもどかしさを覚える。

2018/05/27

夢追人009

元題「亡霊」よりも「僕は君を殺せない」の方が格段に優れていると思いますのでこの選択はベリー・ナイスでしたね。でも裏に書かれた「誰も想像しない驚愕のラストへ」というのは些か盛り過ぎでしょう。ストーリーは「おれ」が体験する地獄行き連続殺人ミステリーツアーのぶっ飛んだ話と、気弱な「僕」と男っぽい彼女レイの呑気な恋バナが交互に語られる内にやがて両者がクロスして行きます。ミステリーの衝撃度は普通でしたが、タイトルに込められた殺人者の愛が(アブノーマルながら)胸を打ちましたし、警察官不在ではこの結末がベストでしょう。

2018/09/04

おかむー

読む前からおそれていたとおり、あらすじと帯の「驚愕のラスト」は直截に言って詐欺でしたね(笑)。とはいえ作品の感触は悪くないので『よくできました』。「おれ」と「僕」ふたつの視点からある一族に降りかかる“事件”の様子が語られる。■あらすじと帯の煽りがひどすぎて、ものすごい仕掛けとかどんでん返し前提で読み進めるのだけど、実際にはミスリードも叙述トリックもなく、ひとつの事件を別視点から描いてるだけのそのままな展開どおりの結末を迎えるので拍子抜け感がハンパない。作品の雰囲気はとてもよいだけに勿体ない作品ですね。

2017/05/07

てち

読んでいくと誰が誰だかわからなくなるが、二度読み必須ほどではない。作品の内容としては面白かったが期待値が高かったせいか少し物足りなかったかな。

2020/12/02

bunmei

表題の『僕は君を殺せない』は、ミステリーツアーに参加し、実際の殺人事件に巻き込まれる『おれ』と、風変りな同級生の女子と半同棲している『僕』の2人が、交互に独白しながら、別々の物語が進行していく。シチュエーションも全く違う2人の世界だが、思わぬ接点で結びついていく。サイコパスの意外な心理を描きながら、伏線を散りばめ、『僕』と『おれ』の存在意義を交えて物語は展開される。しかし、ミステリーとしては、やや消化不良。後半2編は、短い物語の中にも、意外性や登場人物の心の襞にも触れるような、面白さが残る2編である。

2022/02/22

感想・レビューをもっと見る