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きょうの日はさようなら (集英社オレンジ文庫)

きょうの日はさようなら (集英社オレンジ文庫)

きょうの日はさようなら (集英社オレンジ文庫)

作家
一穂ミチ
宮崎夏次系
出版社
集英社
発売日
2016-01-20
ISBN
9784086800587
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きょうの日はさようなら (集英社オレンジ文庫) / 感想・レビュー

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さてさて

三十年の眠りの先に突如現れた今日子。そんな存在に思いを巡らせていく明日子が今日子がいる日常を過ごす中に自らの人生に隠されたまさかの真実を知ることになるこの作品。そこには二つの時代をそれぞれ生きる者たちの新鮮な出会いが描かれていました。『ポケットベル』、『ソックタッチ』、そして『スーパーファミコン』と1995年という時代を懐かしく感じるこの作品。そんな先に2025年というまさかの未来を見るこの作品。「今日の日はさようなら」という森山良子さんの楽曲の世界観と重なる物語の先に、切ない思いが込み上げる物語でした。

2023/11/28

へくとぱすかる

「星空のむこうの国」のよう。ラブストーリーではないので、女の子同士の会話が楽しく、そして切ない。冒頭で語られるとおり、コールドスリープからの目覚めを描いた物語。後半の展開は比較的穏やかだが、しかしそれでも感動的だ。アクションなどなくても、取り返せない時間への思いだけで、心に沁みる物語になるという見本。基本的に悪人がいない点も、自分的には気に入っている。

2017/11/14

読むか迷っていたけれど読んで良かったです。一穂さん作品やっぱり好きです。30年間冷凍保存されていた今日子が突然明日子と日々人の前に現れる。3人のの関係も好きだったし今日子のラストも何とも言えない終わり方で良かったし、何気に1番好きなのは最後の今日子と沖津くんの思い出のシーンでした。平成初期の時代の流行も懐かしみながら楽しめます。30年前の人間からしたら夏は暑いだろうなぁ。時を経て変わった流行や言葉遣い、気候。それでも30年も経っても変わっていないものも確かにあるんだなぁと知らされました。

2023/09/27

おしゃべりメガネ

直木賞候補作品『スモール〜』読んで、その作風にすっかりハマった一穂さん作品を続けてチャレンジしてみようと手にとりましたが、これはこれでまたかなり違ったテイストでした。なんと意外にもちょっとしたSFカラーを軸にしながら展開する崩壊しかけてる家族の再生や、高校生の青春などをサラサラとさりげなく綴り、読む側を惹き付けてくれます。1995年と近未来の2025年を結びつけ、当時の様子を書いてくれてるあたりはなかなか楽しませてもらいました。話自体は正直、読む年代によって感じるレベルは違うかもですが、いい作品でしたよ。

2021/09/10

やっちゃん

マリオ、ストⅡ、ドラクエ‥今日子ちゃんと同世代なおじさんには懐かしくてたまらない一冊。最近のエンタメに関する違和感を全て代弁してくれててスッキリする。きっとキン肉マンも好きであろう彼女に惚れてしまった。今日子ちゃんの「私がおばさんになっても」聴きてえなあ

2023/12/27

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