政と源 (集英社オレンジ文庫)
政と源 (集英社オレンジ文庫) / 感想・レビュー
ミカママ
上手いねぇ。今回も男同志のバディモノ、ただしなんと73歳同士で来ましたか。『木暮荘』でも感じたけど、しをんさん、おじいさん世代に思い入れでもあるのかしら(笑)。小気味よい会話、心地よい文章、ときに笑わせ、ときにほっこりさせる。まさに一気読み。ラスト、え、え、え、そうなの?って驚いたんだけど、これも時勢とオンナゴコロをじゅうぶんにわかってらっしゃる、しをんさんならではの結論なんでしょう。お見事でした。
2017/07/29
さてさて
第一章: 12、第二章: 41、第三章: 1、第四章: 10、第五章: 1、第六章: 5、合計70という大量の『死』という文字。そして、第二章に集中する『死』という文字に見られる三浦さんの死生観を垣間見ることのできるこの作品。そして、活き活きとした登場人物たちのはちゃめちゃな活躍に夢中にもなれるこの作品。三浦さんの小説に見られる色んな要素が一冊に集約されたようなある意味とても贅沢なこの作品。何ものにも代えがたい二人の結び付きの強さにすっかり魅せられた、そんな作品でした。
2021/01/04
扉のこちら側
2018年148冊め。墨田区の架空の町で、スカイツリーは登場しない。破天荒な源と、生真面目な政の合計146歳のコンビが活躍する。さすが元気なおっさんを描くのに定評がある著者のおもしろさ。出て行った妻、水路を渡る象等、エピソードが素敵。コバルトで連載されていたのは意外である。
2018/05/15
ぱるぷ
★★★☆ 正反対な性格の幼馴染、国政と源二郎。歳を取っても変わらない友情っていいなぁ‼︎ 心温まります。
2017/07/17
Atsushi
東京下町に暮らす70代の幼なじみ、元銀行員「国政」とつまみ簪職人「源二郎」が繰り広げる痛快な人情話。冒頭から「つまみ簪って何?」。このあたりが著者の心憎いところか。自分は国政に近いタイプ。今のところ国政にように葉書を送る必要はないが、家内を大事にせねばと思わされた。徹平君とマミちゃんに幸あれ。
2017/07/12
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