推し飯研究会 (集英社オレンジ文庫)
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推し飯研究会 (集英社オレンジ文庫) / 感想・レビュー
よっち
この春から一人暮らしを始めた料理嫌いの大学生・佳奈子。ひょんなことから入った『推し飯研究会』に入った彼女が、手作り料理の美味しさや「推し」がいかに尊いのかを実感してゆく物語。先輩や友人の様々な推しの話を聞いて、どんどん感化されてゆく佳奈子。そして研究会で作られる「愛ゆえにたまごトースト」「ストイック素うどん」「適当極みクッキー」「懐深いカレー」「背徳の炭水化物パーティー」といった推し飯も美味しそうで、最後に彼女自身によって明かされる自らの推しのエピソードでこれまでの伏線が回収されてゆく素敵な物語でしたね。
2021/07/26
ゆなほし
料理嫌いの佳奈子が誘われて入ったサークルは、「推し」にまつわる食べ物を作る「推し飯研究会」で…。2次元やアイドルや憧れの人など、推しにもいろいろなタイプがあり、それぞれの推しの美味しいを味わい、そして語るというなんとも魅力的なサークル。入りたい。部員の推し語りが熱く、思いが溢れていて、それを詰め込んだ手作り料理は絶対に美味しいはず。佳奈子の料理に対する向き合い方が、サークルにより良い方向へ変わっていくのも良かった。推しを思い美味しい料理を食べて、最後は「尊い…!」と皆で合掌。あぁ楽しそう!
2021/07/22
のんちゃん
地方女子大の新入生佳奈子は高校から一緒に入学した麻友に誘われ「推し飯研究会」という不思議な名前のサークルに入った。そこは自らの推し(ジャンルは問わない)への愛を語った上で推し飯(推しの好物やよく食す飲食物等、推しを起想させる食べ物)を作り、食し、味わい、推しがいかに尊いのか実感する活動をしていた。コミックの様な作品。推しを持っている方にはここの部員の気持ちがよくわかるのだろう(^^;;最後の佳奈子の家庭の話はちょっと理解できなかった。でもこんな風に料理も覚えられて楽しめる青春はそれはそれでいいのかも。
2021/09/11
瀧ながれ
女子大のサークル活動が舞台。自らの「推し」を熱く語り、それに関係する食べ物を作って食しながら、推しの尊さを噛みしめようとする「推し飯研究会」がなんともおもしろい。一人一回ずつ熱弁をふるったら、あっという間にネタが尽きるんじゃないかというくらい、それぞれの推しへの愛が熱くて、説得力がありました。自分で料理しなくてもご飯は食べられると考えていた主人公が「推し」を語る結末が見事で、伏線の回収としてもおもしろかったです。
2021/06/24
ぐっち
推しの料理を研究する会かと思ったら、「推し」の作品やアイドル等々を語りながらそれにまつわる料理をする会。料理が作れない佳奈子が、少しでも料理を覚えられて良かった。
2021/10/23
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