花は愛しき死者たちのために (集英社オレンジ文庫)
花は愛しき死者たちのために (集英社オレンジ文庫) / 感想・レビュー
坂城 弥生
魅入られた人を破滅させていく腐敗しない死体のエリスー。謎が明かされるような続編があると良いなぁ。
2022/11/15
よっち
黒装束の男に運ばれ、時代も国も超えて姿を見せる硝子の棺に納められた美しい少女エリスの遺体。彼女の姿を見てその人生を狂わせてしまう男たちの物語。腐敗せず、いつの頃から存在するのかもわからない棺の中のエリス。彼女を目の当たりにして執着するようになってゆく孤独な墓守の青年、友人の美貌に複雑な思いを抱く少女、そしてエリスのための秘密の集いにのめり込んでしまう成金貴族の息子たちの破滅。試すように彼らに引き合わせるカロンもまた謎めいていましたが、何よりも目にした人を破滅に導いてしまうエリスの異質さが際立っていました。
2022/08/26
おかだ
『花は愛しき死者たちのために 罪人たちのメルヘン』という続編から読んでしまったので、補完の為に手に取る。あ〜〜やっべーこれはシリーズ順に読むべきやったわ〜。カロンが何者か知った上で楽しめるかと思ったけど、この作品の中で徐々に明かされる謎にワクワクできないし知らない方が良かったなと。でも物語自体は続刊よりもダークでディープで救いがない感じで、ダークメルヘンの世界にしっかり酔える作品。面白いので更なる続編も希望。
2023/05/01
悠
ちょっと、不思議で怖くて切ないお話。
2022/10/01
栗山いなり
硝子の棺に横たわる腐敗しない死体・エリスに狂わされていく人々を描いた物語。エリスに囚われ、狂気に染まった挙句悲惨な末路を辿っていく人々を描いたこの物語は一種のホラーだった。結構すさまじい物語を読んだ気がした
2022/08/07
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