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音無橋、たもと屋の純情 旅立つ人への天津飯 (集英社オレンジ文庫)

音無橋、たもと屋の純情 旅立つ人への天津飯 (集英社オレンジ文庫)

音無橋、たもと屋の純情 旅立つ人への天津飯 (集英社オレンジ文庫)

作家
竹岡葉月
げみ
出版社
集英社
発売日
2022-08-19
ISBN
9784086804615
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音無橋、たもと屋の純情 旅立つ人への天津飯 (集英社オレンジ文庫) / 感想・レビュー

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ツン

亡くなっているかと思ったら、生きていて、生きているかと思ったら、亡くなっていて。生者と死者が訪れる不思議な定食屋さんのお話。彼女の願いが叶って、二人が結ばれる日が見たいけど。続編はあるのかな。

2023/08/28

佐島楓

著者らしい辛辣さとユーモア、飯テロを織り交ぜながら、ほろっと泣かせる内容に仕上がっている。その後のふたりの関係が気になるので、シリーズ化を希望します。

2022/08/24

よっち

会社になじめず仕事もできず、鬱屈した毎日を送る凛々が野良猫と雨宿りをした東京都北区・音無橋のそばの定食屋「たもと屋」。心残りのある死者が立ち寄る不思議な定食屋を巡る連作短編集。身も心も疲れ果て死者と勘違いされた凛々が食べた鮪カツ丼、思い出の天津飯、父娘の絆のほっけ定食。凛々は壮絶な勘違いをしたり思わぬ事態に陥りながら、仏頂面でも面倒見のいい店主の青年のご飯で元気を取り戻していって、だからこそ最後のエピソードは何とも複雑で切なくなりましたけど、そんな店主と凛々のこれからの物語をまた読んでみたいと思いました。

2022/08/19

tenori

まだまだ暑い晩夏にさらりと読める軽めの怪談。彼岸と此岸の結界。そのあわいに位置する定食屋は彼岸へ渡ろうとする人を最後にもてなす場でもある。店を営む愛想に欠ける聡一郎、常連で明朗な小説家の菫、雨宿りがきっかけで店を知った凛々の共通点は「あちら側」に旅立とうとする者が見えること。凛々にとって互いの存在が日常になった矢先に入り始めた微妙な亀裂は聡一郎と菫が抱えていた秘密へと繋がっていく。あっけらかんとしたタッチながら名残のせつなさも感じられ、読後感は悪いものではない。

2024/08/23

mariann

東京都北区、音無橋のたもと。ここは治水工事の際に水流が変わってしまい、成仏出来ない霊が止まる場所。この橋の袂にある食事処たもと屋。このお店には秘密があって、なんと生者と死者に食事を出すという。たもと屋で最後の食事を楽しんだ死者はそのまま音無橋の境界を渡ってあの世へと旅立つ。そんなたもと屋の店主とひょんな出会いで常連になった凜々が紡ぐ優しい物語。この作者さんは富士見のシリーズしか読んだことがなかったのでテイストの違いが新鮮だった。なんとなく優しくてちょっとコミカルな話でした。

2023/06/05

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