テラフォーマーズ LOST MISSION 2 悲母への帰還 (JUMP j BOOKS)
テラフォーマーズ LOST MISSION 2 悲母への帰還 (JUMP j BOOKS) / 感想・レビュー
Bugsy Malone
平山夢明さんの新作ということで漫画の方を慌てて読みながら、映画も観てからの読了。鼻っから痛くて残酷なシーンが続き、相変わらず炸裂し続けながら話しは進みます。でもそんな描写の中にあるろくでなし達の優しさはやっぱり平山さんです。正に「ダイナー」、「テラフォーマーズ」版といった感じ。原作との違和感はさほど無く、上手く取り入れて平山ワールドを展開していたと思う。ただゴキブリより人間の方が怖った。そこもやはり平山さんだったなぁ。
2016/05/23
眠る山猫屋
平山夢明によるテラフォーマーズのスピンオフ。従来のGは一体しか登場しないが、火星の衛星ダイモスで別進化を遂げたGがパニックを煽る・・・ということかな?地球の貧富の差は相変わらず、原作通り人類の徳は全くもって進化していません。そんな地球から密航したギィ、火星にいる〝ある人〟を探してますが、宇宙海賊に取っ捕まります。さらに海賊より強い略奪船に捕まります。この辺りまでは、まさに平山節。血みどろでぐちゃぐちゃで、パーツ飛びまくりで、連続ゴア。気分不快なのに、物語は何故か爽やか。科学的考察も原作よりかなり上。
2017/04/25
カネコ
原作の漫画シリーズとかは未見。 殺されないため知恵を働かせる女の子がコックと愉快な人たちと組む『ダイナー』が軸で、映画『エイリアン』1作目2作目を足して好き放題やってて、ただただ微笑ましいの一言。前半はもうとにかく景気良く恐ろしい人が登場&退出し、終盤では蟲により死体の山が出来上がるような大惨事になり相も変わらず無茶苦茶。そこが良いんだけど。 小さな女の子が不条理な目に遭い、それでいて社会的弱者であるが故の絶望を抱える登場人物と、平山夢明要素てんこ盛りでした。おもしろかったです。
2016/08/07
あも
後書きでテラフォーマーズらしいという文脈で「テラフォってる」と評されているが…いやいやちょっと待て!テラフォってないわ!笑。一応、じょうじも出てくるといえば出てくるけど、原作漫画のテラフォーマーズはほとんど関係ないほぼほぼ純度100%の平山夢明的ナンセンスグロ小説。宇宙海賊に虐待され、ひたすらひどい目に遭わされ続ける少女に、生理的にウッと来るグロいバトルに心理的にウッと来る描写の数々。結末が軟着陸なのが配慮の結果か。あー、ひどかった(褒め言葉)。後、挿絵の蓮コラ状態のイラストが気持ち悪すぎた(褒め言葉)。
2016/05/03
のけつ
平山夢明に惹かれ購入。漫画を読んでいないので原作との差異や違和を感じることなく独立した物語の様に楽しめた。あまり期待はなかったけど、変わらぬ平山節の炸裂にいつの間にか夢中になりあっという間に読み終えてしまった。原作ファンの方からは色々と物言いが付くのかもしれないが、自分には良質のエンタメ小説だった。
2016/05/16
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