憂国のモリアーティ 禁じられた遊び (JUMP j BOOKS)
憂国のモリアーティ 禁じられた遊び (JUMP j BOOKS) / 感想・レビュー
よっち
貴族の息子探しの依頼を受けたシャーロックは、貴族が通うクラブに潜入するためウィリアムに協力を仰ぎ捜査を始める小説版第二弾。人質を取ったゲーム愛好家の犯人とのロシアン・ルーレット対決、ボンドがホワイトチャペルの劇団に演技指導、三兄弟が弟子入りの際にジャックに課された試練、マイクロフトの紹介で訪れた休暇先でシャーロックが挑む奇妙な事件など、登場人物たちが魅力的に描かれている連作短編はそれぞれの良さがありました。特に表題作のウィリアムとシャーロックの以心伝心っぷりや、子供のために奔走するボンドがよかったです。
2019/11/28
きたさん
二次創作感が強く物足りなさを感じた1冊目から一転、2冊目は掲載されている短編どれもが本編で描かれていてもおかしくない空気感の作品で、とても楽しめました。特にボンドが演劇に再び触れることができた「ショウほど素敵な商売はない」が、以前観劇したモリミュのイメージも重なってとても感動的でした。このクオリティでぜひ3冊目も期待!です。
2019/12/02
cithara
ホームズのウィリアムに対して「リアム」呼び。腐女子の皆さんが大喜びするのが目に見えるよう。ジャック先生に戦闘術を学ぶモリアーティ三兄弟。幼い頃からウィリアムは聡い子供で、私がジャック先生ならキーッ! となってしまうかも。アルバートもルイスも小賢しい。コナン・ドイルの原典ではモリアーティは目立たないという。本書では名前がタイトルにも使われているので派手にいかないとならないのだろう。シャーロック推しの私は「4 ある夜の出来事」を楽しく読んだ。兄さんのマイクロフトとそりが合わないシャーロック。笑ってしまう。
2021/05/22
水無月十六(ニール・フィレル)
アニメ化もした人気コミック作品の小説版第2作。1作目は読んでおらず、コミックも未読だが、アニメ版を大いに楽しんだので本作も十分楽しめた。作品としては原作コミックの幕間的エピソードを扱っているので、コミックかアニメを先に読むなり観るなりしてから読んだ方が人物のイメージを掴みやすいのでより楽しめるだろう。とはいえ4本収録されている短編は単作でもワクワクする作りで、ホームズからボンドまで英国近現代文学歴史その他様々な要素をうまく取り込んだ原作漫画の雰囲気そのままに楽しめる作品だと感じた。
2021/03/04
セイ
憂国のモリアーティの番外編です。ウィリアムとホームズが活躍する話、ボンドが活躍する話、モリアーティ三兄弟が子供の頃の話、ホームズの事件簿の四つです。やっぱりウィリアムが活躍する話はその鮮やかさが際立って、読んでいて気持ちが良いです。
2024/07/22
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