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<ヴィジュアル版> 江戸を歩く (集英社新書)

<ヴィジュアル版> 江戸を歩く (集英社新書)

<ヴィジュアル版> 江戸を歩く (集英社新書)

作家
田中優子
石山 貴美子
出版社
集英社
発売日
2005-11-17
ISBN
9784087203165
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<ヴィジュアル版> 江戸を歩く (集英社新書) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

江戸・東京の本は多いが、本書はそれらの中でも出色の1冊。筆者の田中優子氏は、当代随一の江戸文学・文化の研究者にして、第1級の文筆家。千住小塚原回向院に始まり鈴が森に終わる江戸探訪は、いかにもこの筆者らしさに溢れたもの。すなわち、時間的にも、空間的にも、そこにはマージナルな江戸が描き出されているのだ。江戸とその幽冥界に関心を持つ人には強推薦!

2012/03/22

rena

江戸学者の田中優子先生の本、写真も多くて気取らず日常の 風景、妖しい雰囲気のお稲荷さん、刑場跡、本と一緒に時間トリップの気分。湯島天神の賑わいの近くの昌平坂学問所の跡(先生は天神よりこちらの方がほっとするらしい)江戸の有名人がここに住い交流したとか、意外な発見も多かった。 江戸は、ヴェネチアや杭州のような運河都市で、また風水を使っての都市設計だった。本郷界隈には、文学者の宝庫だけではなくて地下のむろで糀を造って味噌や納豆、甘酒にしてたそう。台地の端だからなのか。ブラタモリみたいに本片手に散策しようかな。

2017/03/19

Y.yamabuki

本書が他の散歩本と一線を画すのは、華やかな江戸だけではなく影の部分も注視していること、現代の街づくりに象徴されるスピードと生産効率重視の社会の有り様に警鐘を鳴らしていること。だから千住小塚回向院から始まって、鈴ヶ森で終わる構成になっている。昔通勤で使っていた電車が千住のこの上を走っているのを初めて知ったのは衝撃だった。これが今の東京なのだろう。勿論“陽の当たる”場所やちょっと面白そうな所も沢山含まれている。地名をヒントに江戸の頃に想いを馳せながら歩くのは楽しそう。興味深い一冊。地図が有れば更に良いのに。

2021/09/27

Book Lover Mr.Garakuta

【図書館】【速読】【高速マルメ読み】:ゲーム設定集を読んでいるような感覚で読む東京の風光明媚な土地柄に現代大都市や古式ゆたかな文化に感動。読んでいて、実際に江戸に旅行に行ったような気持ちになれるガイドブックなような読後感を味わう。

2023/02/19

えいなえいな

東京という街はそれほど観光するところもなく人も多いので地方から家族や友人が来ても、それほど連れて行くところがある訳でもありません。ただふらっと街歩きをするにはこれ以上の街は無いように思います。なのでついついガイドブックを何冊も読んでしまうのですが、本書は江戸の街を元に紹介してあるので視点が独特で面白いと思いました。吉原から始まって鈴ヶ森で終わるガイドなんてなかなかないんじゃないですか。

2019/01/18

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