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不幸な国の幸福論 (集英社新書)

不幸な国の幸福論 (集英社新書)

不幸な国の幸福論 (集英社新書)

作家
加賀乙彦
出版社
集英社
発売日
2009-12-16
ISBN
9784087205220
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不幸な国の幸福論 (集英社新書) / 感想・レビュー

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さきん

幸せと本人が思えば、幸せだという見方はその通りだと思った。人生に関するアドバイスはさすが長く生きている著者ならではの含蓄に富んでいると思った。しかし、政治に関する提言の多くには賛同できなかった。70代過ぎると、それはそれで医療費が必要になってくるが、財政が限りある中で、そこの予算を増やすのは困難である。お金があまりかからない形での道をあらゆる側面で考えなくてはいけないし、公共事業批判も地方にお金を流す手段が限られているところにあるのではないかと思う。

2017/02/08

テツ

自分が不幸なのか幸福なのか。ただ単に在るだけの存在ならばそんなことを考えて悩み苦しむこともなく、ただただ存在を享受することが出来ただろうに我々は自分を他の人間と比べてしまう。それもあやふやな頼りない尺度で。幸福かどうか。自分の存在を肯定出来るかどうかということに本来他者の物差しが入り込む余地はない。だって他人は僕じゃないのだから。強くしなやかな個人主義の大切さ。「僕の」この世界を測る物差しは僕しか所有していないと信じられる傲慢さ。そういう自分勝手さがより良く生きるためには必要だ。

2018/04/04

金吾

○他人と対比したり他人を意識することが自分にとりどのようなものであるかを考えていこうと思いました。また著者の死を恐れなくなったアプローチは感心しました。また死を意識し懸命に生きることは難しいですが真理かなと思いました。

2021/12/05

白ねこ師匠

[★★★★/◎]人生を自分以外の価値観や要因に振り回されず、充実させるためのアドバイスが平易な言葉で綴られた良書。示唆に富む言葉にたくさん出会えた。家族との関係や仕事への向き合い方に悩んでいる時期に読んだので、心に刺さりまくった。子供を含めた家族にも読んで欲しいところ。初版が震災前でもありちょっと古いけど現在にも通じる。あと日本の社会は当時より格差が広がり、氏が「最も大切」と主張する「希望」を持てない人が増えている気がして、恐ろしくなった。

2021/11/23

阿呆った(旧・ことうら)

豊かな国で、なぜ不幸に感じられるかが論理的に述べられている。

2016/03/04

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