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福島第一原発 ―真相と展望 (集英社新書)

福島第一原発 ―真相と展望 (集英社新書)

福島第一原発 ―真相と展望 (集英社新書)

作家
アーニー・ガンダーセン
岡崎玲子
出版社
集英社
発売日
2012-02-17
ISBN
9784087206289
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福島第一原発 ―真相と展望 (集英社新書) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

著者は原子力技術者で、アメリカのエネルギー省の廃炉手引書の共著者の一人。かつては原発の推進に携わり、その後は客観的な視点から原発に警鐘を発し続けている。本書はそんな彼から見た福島第一原発事故。二重、三重に、さらには何重にも安全が図られ保証されていたはずの原発。しかしレベル7の事故。その後の対応の不備。これらを著者は、会社、国、国民の順で序列化する電力会社の営利構造に根本的な原因があるとする。また、経済原則からしても、もはや原発は成り立たないと述べる。最後に、風力や地熱など日本への期待と提言もなされている。

2017/05/12

kinkin

発生当時から放射能が流出し、いまだに出続けている。当初から分かりきっていたことを収束や安全という言葉でたいしたことがないように発表した国や東電。メルトダウンより深刻なメルトスルーという状態は明らかになっているが放射線が高くカメラも入れずはっきりわからないなどどいまだにそんなことを言っていることに情けなさを感じる。日米同盟やオリンピックの前にこの問題に全力でとても取り組んでいるようには見えない。レベル7という事故の重大さを改めて知った。やはり原発というのは黒い歴史とともに歩んでいるというのは真実なんだ・・

2015/05/01

巨峰

最新の科学技術の成果を理性的に取り入れていたなら、ここまで大きな事故にならなかったんだな。それは、かなり悔しいことです。

2012/03/27

つね

原子力技術者として原発を発注する側であった著者。スリーマイルの事故経て、現在は原発の抱える現実の問題を啓蒙する活動を行っている。エンジニアの視点で福島第一原発事故を分かりやすく分析。この事故は防げたのか否か?真相はどこまで行っても闇なのか。やはり利権の絡む当事者は真実を公表しないのか。リスクを伴う技術であればあるほどコンブライアンスに従わなければならないのに、この業界の姿勢に苛立ちを感じる。著者の分析や提言は相手にされないのであろう。ただ本書の視点が活かされていればここまで被害は・・と思わずにいられない。

2017/07/04

ryuetto

海外のニュース動画でこの人をよく見かけたので、読んでみたいと思って、買ってきました。 専門用語ばかりで難しかったけど、1号機から4号機まで、どういう状態に置かれていて、どこが問題だったのか、きちんと指摘していたのが興味深かったです。ネットで「4号機が危ない」といううわさは聞いていたものの、どういう風に危険なのか、理解していなかったので、きちんと説明してもらえたのが助かりました。 事故は収束しておらず、まだまだ綱渡りで作業中だと言うこと。これからも油断せずに、経過を見守りたいと思ってます。

2012/03/06

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