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その未来はどうなの? (集英社新書)

その未来はどうなの? (集英社新書)

その未来はどうなの? (集英社新書)

作家
橋本治
出版社
集英社
発売日
2012-08-17
ISBN
9784087206548
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その未来はどうなの? (集英社新書) / 感想・レビュー

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キク

テレビ、商店街、歴史などの、現状と未来について考察している。(「歴史の未来ってなんだ?」という章題が橋本らしい。)面白いんだけど各章が短くて、いつものズンズン進む迷いない足取りがあまり感じられなかった。でも、あとがきで、大病を患って集中力と身体能力が低下していくなかで、リハビリとしてこの本を執筆したと知った。リハビリとして、低下していく思考能力で自分がわからないことを理解したうえで、それからについて思いを寄せる。頭が刺激されれば、体も目を覚ますはず。その発想が、なんというか、僕の知ってる橋本治そのものだ。

2021/09/18

ロッキーのパパ

テレビや歴史、経済などを題材に今後どうなるのかを語っている。ただ、著者が「わかることしか分からない」と言っているように、一方的に論じるような内容ではなく、自分自身でそれらのテーマについて考える必要がある。知識を得るために受身で読むだけでは、この本に価値を感じられない気がする。

2012/11/17

猫丸

思考のしかたを教えてくれた橋本さんの著。現状把握からして難しいのだから未来を予測する困難は大変なもので、自称エコノミストの予言の正答率は占い師と同じレベルである。過去に眠るかすかな兆候を掘り出し、論理を頼りに補助線を引く。累積した予定調和な経験群は逆に遠望のノイズにしかならない。小さなテーゼを次々に仮設して峻険な絶壁を愉快に登攀する橋本治の頭脳が現世から失われた今、われわれは自分で考えなくてはならない。民主主義は究極形態である。「だって北朝鮮なんか民主主義人民共和国なんだぜェ」と言える知性が、もう無い。

2021/06/08

壱萬参仟縁

素朴な疑問の大切さと、それらへの解ができるだけ平易に書かれているため、すんなり最後まで読む気にさせる。こうした本は大人ならとかく型にはまった思考回路の人や、子供にも素朴な疑問を投げかけているうちに、答えるだけの教育に染まらないことの大切さを理解しておける好著。今というわけのわからなさをなんとかしたい、と思う人なら一読していいと思う。シャッター商店街や限界集落の話題も出て、事欠かないテーマ。TPPについては、変える/変えない問題と捉える視点を提供(144頁)。いやみ といえば、私は中学時代嫌味な奴でした↓。

2013/03/31

ichiro-k

「悪貨か良貨を駆逐する」ということ。

2012/11/09

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