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上野千鶴子の選憲論 (集英社新書)

上野千鶴子の選憲論 (集英社新書)

上野千鶴子の選憲論 (集英社新書)

作家
上野千鶴子
出版社
集英社
発売日
2014-04-17
ISBN
9784087207347
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上野千鶴子の選憲論 (集英社新書) / 感想・レビュー

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中玉ケビン砂糖

侃侃諤諤な憲法議論の場に、よくもまああの舌鋒鋭い(というかおっかない)上野千鶴子を引っ張り込んだなと思う。講演会の内容を起こしたという形式だが、「おお、こわ」「けっこうなことです」「するってえと」「えー、なぜぇ?」だのと捨て台詞のように乱射される語句の数々は、決してテープ起こしのバイトもしくは編集者の遊び心などではなく、言論者や政治家、彼らをくさす世間に対する皮肉、いや怨嗟だ。紙の本となることで、それらは読者への極めて挑発的な檄文に変貌する。ひりつく。刻む。

2019/09/25

壱萬参仟縁

憲法25条の生存権では、 生活保護受給は国民の権利なのに、 受けることが恥であるかのような スティグマ化が行政自らによって 行われていることが問題(76頁) とされる。 生活保護のネガ・キャンペーン は権利を主張できにくくさせた。 厚労省もそれで受給額を、 年金と同様、カットしていく 方向にある。 保守系政治家は市民が大キライ(100頁)。 公平中立がそんなにキライなのだ。 公平中立、民主主義なくして、 学術研究、読書の自由はないのではないか。  

2014/05/25

シュシュ

上野さんの視点が面白くてスラスラ読めた。そして、自分の無知を改めて自覚し、改憲か否かよりも、憲法についてもっと知りたくなった。上野さんが言うように議論百出が必要だと思う。憲法の前文を作ろうという企画で優秀賞をとった十代の子の文章がよかった。自分たちは何を大切にして生きたいのか、つきつけられているようだった。

2015/05/11

那由田 忠

 「第三の道」とあって期待した。共和制化と国民を「日本の人々」に変える改憲提案でがっかり。これで護憲派にはびっくりされる、というそれがびっくり。ベアテ神話などは面白いが、ヒットラーが民主的決定で独裁になったとか、元首が危険だとか間違いがいくつもある。ワイマール憲法は天賦人権論でなく肝心の違憲立法審査もなくて、脅しで独裁化を進められた。準備に協力した弁護士の知識不足だろう。  大半の憲法改定議論のミスは根本的改定を考えること。これも同類。他国の改憲は大半が部分改定。憲法は根本を変えないのが最重要なのだ。

2014/12/27

孤独な読書人

自分と考え方が違う論者の本を読むことはとても大切なことだと思う。選憲論というアイデアもなかなかの奇策だとは思う。ただ選憲によって選ばれるのが現行の日本国憲法だと想定しているところに甘さを感じる。

2017/11/02

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