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アウトサイダーの幸福論 (集英社新書)

アウトサイダーの幸福論 (集英社新書)

アウトサイダーの幸福論 (集英社新書)

作家
ロバート・ハリス
出版社
集英社
発売日
2015-02-17
ISBN
9784087207750
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アウトサイダーの幸福論 (集英社新書) / 感想・レビュー

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踊る猫

やはりロバート・ハリスの書くものはすばらしい。今回読み返してみて、彼の持つ本物の優しさがそのまま突き刺さってくるような文体に心打たれる。彼は闇雲な否定をしない。断定口調で何かもをぶった斬るのではなく、本当に彼が感じたことを柔軟なスタンスで言葉にしようとしている、と感じた。そこから見えるのは日本という狭苦しい国で汲々と暮らさざるを得ない人たちに「アウトサイダー」というライフスタイルがありうることを示す試みだ。だが、無責任に「会社なんて辞めちまえ」などと言わずあくまで選択をこちらに委ねるところも優しさであろう

2023/02/23

踊る猫

期待していたほど胸に刺さって来るものではなく、とはいえ容易に読み飛ばせないものも感じた。著者の壮絶な体験なら既に『エグザイルス』で書かれているし、旅やギャンブルのことももっと濃厚に書かれている他の本を当たれば良い。その意味では「イントロダクション」的な本で、私ももっと感じたこと――怒りや悲しみ、幸せ――に素直になって良いのだなと思った。著者の活動の旺盛さはこういう、理屈をこね過ぎずエッチな自分を曝け出して(私は男で異性愛者だが、この著者はセクシーだと思う)生きているスタンスから来るのではないかと思ったのだ

2020/01/15

スナフキン

自己啓発本には飽き飽きしていたので、手に取った本書。ヒッピーやバックパッカーをやっていたちょっと悪い大人による幸福指南本。 喧嘩したり、放浪したり、世界中の女性と恋して、とても幸せな人だと思った。 私のような内向的な人間には決して真似できない。 それだけに憧れが募る。 でも、いい歳してバックパッカーもないし、まして、ヒッピーなどとっくに消滅している訳で、私にできることといったら、そういう本を読むことぐらい。 50~60年代の若者が輝いていた時代を生きられたことが純粋に羨ましい。

2020/07/15

chie

図書館で借りた後、急に気恥ずかしくなりながらも読んだ。ポジティヴ・シンキングや、自分探しなどへの考え方や、著者の生き様に共感した。私は、自分探しをしていなかったら、この本も読んでいなかっただろうと思うので、少し複雑ではあるけれど。旅に関しては、無理にしなくても良いのではないかと思った。地球は、(今のところ)止まることなく回っているのだから。

2015/05/14

nizimasu

ハリスさんが随分丸くなったなあというのが読後感。相変わらずだなあというか己の美学を貫き通すところもやっぱり好きだわ。結局、アウトサイダーというのは社会の規範に染まらないこと。その背景にはやせ我慢の美学があるというのを教えてくれる。それはアーティストシップと一緒かもしれない。オーストラリアで16年居着き世界を放浪。三度の結婚に本屋を開いたりパーソナリティとしても活躍。この人が以前に提唱していた100のリストも真似したことがある。死ぬまでにやりたい100のことの最初に叶えたのがモデルとつきあうというのもグッド

2015/03/15

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