在日二世の記憶 (集英社新書)
在日二世の記憶 (集英社新書) / 感想・レビュー
おかむら
新書で700p超えの超ボリューミーな本にびびったけど、50名もの人生の聞き書きに圧倒されました。濃ゆいので1日10人くらいつつ読んだ。日本で産まれた日本人(私)には見えてなかった在日コリアンの人生。学校や名前や国籍を選択しなければならないということ。そしていろんな差別の中でも就職差別。職業の自由がないなんて考えたこともなかった。貧乏あるあるなのか、父が酒飲みで暴れがち母は働き者ってパターンがやたら多いのが面白い。この本の前に「在日一世の記憶」もあるので読むわ。そして「三世」も出してほしいわ。日本裏面史。
2016/12/17
ばんだねいっぺい
閉じてすぐ、前作「在日一世の記憶」も読んじゃおうと決意。NHKの「ファミリーヒストリー」が好きな人にオススメ。思うことが多すぎてまとめきれないから、まとめないことにする。
2017/05/06
BLACK無糖好き
本名と通名、言語、国籍、己のアイデンティティに揺れ動く「在日二世」50人のライフ・ヒストリー。本書に登場する人々は日本社会で困難な境遇にありながらも、屈する事なく様々な分野で一定の成功をおさめた人が中心。自分の過去を語る事にそれほど抵抗はないだろう。逆に「在日」の直面する現実に打ちのめされ、社会の底辺に押し潰されてきた人々の声は本書に反映されていない。読み物としての面白さ、一般書として商業性をもたせるといったコンセプトで編集された以上致し方ないが、もっと幅広い層の声を吸い上げる姿勢を示してほしかった。
2017/01/19
マサキ
歴史を知ることが自分たちのルーツを知る意味でとても大切なことであると黒人差別と戦ってきた人のことを思い出した。教養のある人は差別的な言葉を発することはしない。しかし現実的に在日の人たちは世代が進みかなり同化が進んでいるような気がする。ここを彼らはどうとらえているのか興味がある。
2017/10/23
k_omni
在日二世のインタビュー集。 公務員や日本企業の社員になれないので、自営業や芸能で生計を立てざるを得ない人が多い。 本名か通名かという葛藤は私の想像力では捉えきれない。
2021/07/26
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