いとも優雅な意地悪の教本 (集英社新書)
いとも優雅な意地悪の教本 (集英社新書) / 感想・レビュー
阿部義彦
本人も言う通り本当に内容のないお話です。ほとんど横滑りに横滑りを重ねております。悪文に触れてる場面ではどんなのが悪文かというと、それは私の書くような文章です。という所には文句なく激しく同意、解ってらっしゃるではないですか。樋口一葉、紫式部からマスゾエメリル・ストリープまでを俎上に上げて相変わらずの調子で論じてます。私的に収穫は最悪の敵は「ウチの上司」です。まあ、橋本治の筆の滑りを楽しむ本と割り切って読む様に。山本夏彦さんの本の題名にも有りましたね確か「意地悪は死なず」。意地悪するにも知性は必要。
2017/09/24
くさてる
「意地悪」というテーマを、樋口一葉、夏目漱石から紫式部にアメコミヒーローまで縦横無尽に取り上げて、さらさらと饒舌に語っていくこの形式は、まさに橋本治っぽい。理解できそうなところでぱっと手を離されて、分からなくなったところでぎくりとするような言葉が差し込まれる。丸一冊読み終えて、なにが分かったか分からないかも不明なままで、でも面白かったし、もういちど読み直せばまたなにか見つかりそうな、そんな一冊でした。
2019/02/16
ophiuchi
この人は自己を過大でも過小でもなく評価していると意味で「自分の頭の良さ」を分かっていて、私の書いていることが分からないのはあなたの頭が悪いからだよと意地悪をしかけている。要は日本人全体が馬鹿になったと言いたかっただけ?
2018/01/10
Norico
自分って、意地悪だなぁと思ってたところで、図書館で見つけて読んでみました。さすが橋本治さん、難しくて半分以上理解が追いつかない…。しかし、意地悪には知性と教養が必要なので、私なんかが駆使するにはまだまだ研鑽を積まねばならないことが分かりました。ただの暴力におちいらないよう、日々精進です
2022/05/18
香菜子(かなこ・Kanako)
いとも優雅な意地悪の教本。橋本治先生の著書。意地悪は肉体的暴力や攻撃とは違う。意地悪は悪口や陰口、罵詈雑言とも違う。意地悪は本来は知的で優雅な行為。橋本治先生から優雅な意地悪の仕方を学べる良書。
2018/01/28
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