わかりやすさの罠 池上流「知る力」の鍛え方 (集英社新書)
わかりやすさの罠 池上流「知る力」の鍛え方 (集英社新書) / 感想・レビュー
やすらぎ
わからないことを気づかせる、わかりやすい解説の池上彰さん。慌ただしい世の中でわかったつもりのその先を解説する。知力を身につけるには知識の深大さ、何よりも興味を持つ姿勢が大切である。未だ取材をすることで無知を知るという。今のテレビは大事なことより世間の興味が薄れるまで集中的に報道する。受け手は情報の長さを嫌い本質よりも簡潔な要約を求める。何をどこまで求めるのか。偏った情報がはびこる中で何を選んでいくのか。人はなぜ偽るのか。発信に興味を持ち判断力を磨く作業が必要である。本書最後には読書の必要性が記されている。
2022/09/11
はっせー
知る力。この行為は昔から重要とされてきたものであった。しかしスマホの普及によってその知る力が弱くなってしまった。それに対して池上さんが自分なりの知る力の鍛え方を教えてくれる本になっている!まずわかりやすさとはなにかについて書かれている。わかりやすいと納得しそれ以上調べようとしない人が増えている。そのためフェイクニュースを信じてしまうという。だから知る力が必要になってくる。この本を読んで情報の二段階認証が必要だと感じた!私達が知り得た情報があっているか自分自身で調べて自分の中にインプットさせる必要がある!
2021/07/03
KAZOO
私も人に教える仕事をしている関係で池上さんの本は結構読むのですが参考になります。ただいつも読んだあとは忘れてしまいすぐ独りよがりになる傾向があるので時たまこのような本を読み直します。新聞をいくつも併読できるのは難しいにしても(わたしは2紙ですが)いつも本屋に行くというのは参考になります。せいぜい15分くらいということですがamazonnやe-honだけではなく実際に本屋ですといままで見つからなかった本が見つかります。
2020/01/06
岡本
どの口が言うのか、と思いながらも手に取ってしまった一冊。著者の「伝える力」などでも紹介していた情報収集の方法など目新しさは少ない。前半ではテレビの解説番組の問題点として報道担当スタッフではなくバラエティ担当スタッフが構成を行っているので意図しない部分が切られたり、誤った意味で伝わる場合があるとか。著者も言っているが簡単な解説に満足せずどんどん情報の深掘りを続けるという姿勢には同感。
2019/04/06
kinkin
巷にあふれるフェイクまがいの「エセ情報」やSNS, 新聞、日常会話。安易な「わかりやすさ」を売りにするバラエティ番組は事態をさらに悪化。どうすればホンモノの「情報」や「知識」を得られるのか「要約」や「まとめ」に警鐘を鳴らして情報対策術を伝授する。テレビのニュースは視聴率を意識したものになっているのではないか。ワイドショーのフリップボードの多様やアイドルがニュースを伝える海外ではありえない事象。とはいうものの著者もバラエティーかされた番組に多く出演していることは否めないことを感じた。
2019/04/01
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