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大東亜共栄圏のクールジャパン 「協働」する文化工作 (集英社新書)

大東亜共栄圏のクールジャパン 「協働」する文化工作 (集英社新書)

大東亜共栄圏のクールジャパン 「協働」する文化工作 (集英社新書)

作家
大塚英志
出版社
集英社
発売日
2022-03-17
ISBN
9784087212075
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大東亜共栄圏のクールジャパン 「協働」する文化工作 (集英社新書) / 感想・レビュー

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keroppi

戦時中のプロパガンダである漫画、アニメ、映画の数々。さらに、官民、プロとアマチュアを越えた戦意高揚の協働から生まれた創作物。戦時下のファシズムはこうした参加型の文化創造運動の面があるという。手塚治虫のデビュー前の作品「勝利の日まで」も取り上げている。手塚治虫にして、この当時、そう考えていたのだ。こういう状況下では、『まんがは結局は戦争という「現実」を書き得ず、何か愉快で楽しいものに転化する役割を果たす。』戦後は、戦争を追求する幾多の傑作漫画が生まれているのだが。

2022/06/23

ひろ

学生の頃左派の教授の講義を受けたとき、折々に参照されるバルトやマクルーハンのテクストには多大な示唆を受けたが、教授自身の論理展開に一貫性を感じず学びを得られなかった、そんな記憶を呼び覚ます本だった。戦時下にプロパガンダがあったこと、それを展開した人物がいたこと、同時代の作品は相互に参照され類似する表現が見られること、いずれも当たり前というか、だから何だという気持ちになる。

2023/05/26

kana0202

新書にしては本格的だと思ったら、別に発表された論文集だった。こういう本格的なものが新書ででることはイイことだ。マンガやアニメ文学がどのようにプロパガンダを形成していたか、一つずつの作品を見るだけでなく様々な作品に共通して現れるモチーフや言葉を全面的にみていくことでわかることがある。相互に補完し、引用しあいながら形成される情報空間こそがいちばんおそろしい、と。メディアミックスという言葉では捉えきれないような次元を思考しながらでないと捉えられない戦時下の大衆文化形成がよくわかった。

2022/07/15

Aby

太平洋戦争期のプロパガンダ.戦地と銃後,外地と内地,プロとアマ,官民協働の総力戦.マンガ,映画,文芸はもちろん,新聞広告などを含んだユビキタス展開.連呼されているようなものだが,今だからこそ,怪しいと感じるのだろう.大流行との違いを見分けないと.

2022/06/30

onepei

共有させるために協働しようとした

2022/06/05

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