やめられない ギャンブル地獄からの生還 (集英社文庫)
やめられない ギャンブル地獄からの生還 (集英社文庫) / 感想・レビュー
rico
何をどうしてもやめられず、やり続けるためにウソと借金を重ねて。医療とは関係ないのでは…?と思ったけど、なるほど、やはり帚木作品。ギャンブル依存はれっきとした心の病。症例の紹介、専門家にアクセスすることの重要性、家族の対応や自助グループの取組みなどを紹介しつつ、パチンコ等が一大産業になりかつ野放しになっていることに警鐘を鳴らす。今はさらにネット系が増えてるし、カジノも解禁間近。あとがきでも言及されているが、むしろリスクは高まってる。不幸な人が増えるほど儲かるビジネスを推し進めるこの国って。終わってる・・・
2023/10/25
cao-rin
なんでこの本を手に取ったのかな。身近にギャンブルやる人なんていないし、自分も全く興味ない。依存症の一つという認識しかなかった。けど読んでいて恐ろしくなった。こんなに恐ろしいのに余りにも認知度が低い。自分がギャンブル障害に陥らないなんて言えない。夫や息子達が、フッと軽い気持ちでパチンコやスロットをしたら?それくらい依存症になった人達はどこにでもいそうな普通の人達だ。特に日本はパチンコへの敷居が驚く程低い。法規制もない。そして先のカジノ法案可決。それもどうやらトランプさんとの約束らしい。ろくなもんじゃない。
2019/10/13
ochatomo
文庫化に際し大幅に加筆修正され 新書「ギャンブル依存国家・日本」よりも最新情報でボリュームある 借金と嘘を重ねる事例文が凄い 通常の社会の中に「思いやり」「寛容」「正直」「謙虚」の人間性回復の場が用意されていないことを嘆く著者に同意したい 元本2010年 2019刊
2021/08/07
futabakouji2
ギャンブル依存は直すのは大変。自助グループを活用することや病院に通うことが第一。もう自分の意志ではギャンブルを治せないのだから助けを求めるしかない。にしても日本がギャンブルの入り口を多く設置しているのかよくわかる本。ギャンブル対策では国の政策はあまり期待できないな。
2020/10/31
Asakura Arata
前半は自助グループでよく語られるような泥沼話。うちに来る人は、これほどの人は比較的少ない。これからの精神科治療は自助グループが主体になっていく予感というのは自分にもある。
2020/03/20
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