ファミリーデイズ (集英社文庫)
ファミリーデイズ (集英社文庫) / 感想・レビュー
mae.dat
結婚直前位から、娘さんが幼稚園(プレクラス)の期間のエッセイがどどんと40連発。儂も当時の坊主との想い出と重ねてニヤニヤが止まりません。微笑ましかったり、まいこさんの戸惑いなどに吹き出して仕舞います。ルイーズより気楽な稼業としている様な占い師の話とかね、そのままズバリ『春、もどる』と題された物とか、本書のタイトルも『温室デイズ』を想起させますもんね。まいこさんファンへのサービスでもありますね。入院中にご主人が読まれていた本が何だったかは分かりませんでしたが、鋭い方なら気付いて仕舞うのですね(教えて♡)。
2024/02/10
さてさて
『娘との生活が始まってから、明日が二つやってくるようになった気がする。自分の明日と、自分のよりもたくさんの可能性と未来に満ちた娘の明日』とおっしゃる瀬尾まいこさんの日常を垣間見ることのできるこの作品。まるで”瀬尾まいこ”という人物を主人公にした小説のようにも感じられる瀬尾さんの小説の筆致そのままに展開されるこの作品。そこには、瀬尾さんのあの作品、この作品のあんな表現、こんな表現の原点のような新鮮な驚きに満ちた世界がありました。物語を優しく紡ぎあげるいつもの瀬尾さんの眼差しを垣間見ることのできた作品でした。
2021/10/26
馨
家族のエピソードを交えたエッセイ。出産前の入院での出会いから娘さん出産時の手術の話、娘さんの成長過程の流れが凄く良いなぁと思いました。たまに旦那さんの態度に突っ込みたくなるような時もありましたが旦那さんも良い人のようで素敵な家族だと思います。あっという間に子供は成長するのだなぁ。大きくなって娘さんがこの本を読まれる時のリアクションが見てみたいです。
2019/11/15
のぶ
瀬尾さんが中学の先生を退職し、結婚した以降の日々を綴ったエッセイ集。序盤は旦那さんからプロポーズを受けた経緯。旦那さんの性格がとてもおっとりしていることが書かれていた。そして瀬尾さんはかつて子宮の手術を受けていて、子供は諦めていたところに思わず授かった命。本書の大半は出産から子育てについての毎日に割かれていた。子供に対しては親バカとも思える描写も多いが、生命の誕生から幼い命が育っていく過程は、読んでいて感動も覚えた。全体としてはほのぼのとしていて楽しいものだった。
2019/11/26
佐島楓
エッセイと知らずに手に取ったが、瀬尾さんはポジティブな方だなと思った。やはり旦那さんを始めとするご家族の協力があってこその子育て。旦那さんのおおらかさと娘さんの元気さが伝わってきて、この先いろいろなことがあってもきっと大丈夫という気持ちにさせてくれる。
2019/10/21
感想・レビューをもっと見る