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やめるときも、すこやかなるときも (集英社文庫)

やめるときも、すこやかなるときも (集英社文庫)

やめるときも、すこやかなるときも (集英社文庫)

作家
窪美澄
出版社
集英社
発売日
2019-11-20
ISBN
9784087440447
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やめるときも、すこやかなるときも (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

読みやすく、熱っつい純愛モノなのである。ただ彼らの歳には駆け込み婚を済ませ、年子を産み終えていたわたしに言わせると…。まずその年まで独身でいて(したがってそれなりにいろいろ抱えている)、ブサイクでもなさそう(男のほうは男前らしい)なふたりが急速にお互いに夢中になるまでの道筋がおおざっぱ。家具職人かぁ、カッコいいけど女のわたしも仕事辞められなさそうだな←現実的すぎ。「大切な相手に言葉を惜しむのはやめよう」という教訓は確かにいただいた。解説はあの山本文緒先生!

2021/02/06

starbro

窪 美澄は、新作中心に読んでいる作家です。未読の本書の新刊文庫を図書館の新刊コーナーで見つけたので、読みました。本書は、昭和の匂いがする純愛物語の秀作でした。家具職人は、モテるのでしょうか?私の義弟は、家具職人です(笑)

2020/01/02

ろくせい@やまもとかねよし

突然始まる恋愛。1年間の特定時期、無意識に体の自由を失う男性家具職人が主人公。多様な恋愛相手。家庭環境で理不尽な貧困を抱える人。亡くなった人。生きている人。大学の友人。親の暴力で自由が制限される人。恋愛は共有を積み上げる感情で成立?それとも論理で説明できない情緒的な発意?彼らの揺さぶられる心情を綴る。はるか昔から悠然とそこにある宍道湖。それは尺度が異なる自然の時間を想起させ、人間の喜怒哀楽はどれも微細な情動だと気づかせ、そんな泡立ち程度の感情を愛しむ情緒へ彼らを誘う。最終盤「木の命をもらう」は印象的。

2021/11/04

そる

最初は邪道な理由で相手を求めたのにお互いどんどん純粋に好きになる様がとてもキュンとした。2人が同じ場面について交互に語られていくので答え合わせのようでスッキリな手法。同じように思ってる時もあれば違うように思ってる時もある。でもお互いが想っていてその想いは同じだと壱春は確信してる。桜子は卑屈だからもうダメかなと思ってる。私はこの人の考えに共感だらけ笑。「うわっ。軽っ。それが第一印象だった。だけどうれしかったのだ。一人ぼっちでこのパーティーにいた私を、その人が誘ってくれたことが。私を選んでくれたことが。」

2023/03/19

過去に悲しい経験をして、12月になると一時的に声が出なくなる壱晴と、恋愛経験の少ない桜子の恋愛小説。確かにピュアなお話なのですが私がもう少し若ければのめり込んでいたかもしれませんがいまいち響かず。。。ドラマ化したとのことで桜子を演じるのが奈緒さんというのはぴったりだなと思いました。職人が作る椅子に魅力を感じました。

2020/03/01

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