時代小説 ザ・ベスト2020 (集英社文庫)
時代小説 ザ・ベスト2020 (集英社文庫) / 感想・レビュー
いつでも母さん
11名の作家による時代小説アンソロジー。初読み作家さんもいて楽しみに読んだ。時代の変換期がテーマのような・・そんな色々11話。流れ流されて人はそれでも生きていくのだなぁを感じた。好みは奥山さん佐々木さん、青山さんに浮穴さんと言ったところか。
2020/07/18
Mark
先日参加した歴史教室で、松平康俊公の話を聞くことができました。あまり知られてはいませんが、桶狭間のあと今川への人質として駿府に居た家康公の異父弟。信玄が駿府を落とした際、そのまま甲斐に連れ去られ、幽閉されていました。徳川・武田が直接対峙する中、過酷な扱いを受けていましたが、徳川方が厳冬期の甲斐から彼を救い出す物語です。凍傷で足の指をすべて失い、武功をあげられなくなってしまった弟に掛ける家康の言葉が印象に残ります。
2023/04/12
サケ太
様々な短編が読めるのが楽しい。「ゴスペル・トレイン(川越宗一)」、「宇都宮の尼将軍(簑輪諒)」が個人的に面白かった。
2021/10/31
ふわりん
知ってる作家さんは少なかったけど、どんな小説が読めるのかと楽しみにして読み始めた。奥山景布子さん、林真理子さんまではすいすいと読んでいたが、その次、またその次、とちょっと私の苦手な分野の話になり斜め読みしてしまった。最後の三篇、お初の川越宗一さんと青山文平さん、馴染みのある浮穴みみさんは面白かったので、結局半分読んだだけでも満足だった。いつも読んでる時代小説を期待してたので、まぁ期待外れということにはなるんだけど、せっかく知らない作家さんが読めると思ったのに根性なしで半分は諦めることになり残念だった。
2020/11/21
mawaji
年末の図書館で目にして手に取った時代小説アンソロジー。知らなかった作家さんも多かったのですがそこは流石にザ・ベスト2020ということで、どの物語にもぐいぐい引き込まれました。大河ドラマ「麒麟がくる」が佳境に入ってきたこともあり、まだちょっとあどけなさの残る芦田愛菜(たま)も謀叛人の娘という十字架を背負って壮絶な人生を歩むことになるのか…と佐々木功「沈黙」を読みつつ妄想し、植松三十里「雪山越え」では有度山の山頂で松平康俊と語り合う風間俊介(家康)を思い浮かべながら読了。毎年年末はこのシリーズを読もうかのう。
2021/01/13
感想・レビューをもっと見る