共謀捜査 (集英社文庫)
共謀捜査 (集英社文庫) / 感想・レビュー
ミカママ
大好きなシリーズ(もとい「スピンオフ」←笑)が終わってしまった。順にメンバーの活躍を読んで、ラストを飾るは指揮官の永井(と凛ちゃん)。舞台も大盤振る舞い、インターポールのあるフランス・リヨンからスイスのジュネーブまで。インターポールに出向していた永井が白昼堂々と拉致された!犯人グループは、過去に対峙したことのある宿敵ロシアンマフィア集団なのか?いったん手に取ったら本を閉じるのが難しいほどのリーダビリティ。この「チーム」に、またどこかで会えるとこを祈りつつ。著者自らのあとがきも、ファン必読。
2021/06/15
旅するランナー
検証捜査シリーズ(作者はシリーズではなくスピンオフだと言ってます)。前作「凍結捜査」の終わり方から、もしかしたらと思っていたフランス・リヨンから物語が始まります。東京と大阪で起こる事件が関わっているのか? メンバー勢揃いでジワジワ謎を解いていきます。"せどり"が「ビブリア古書堂の事件手帖」とは違う形で出てきます。ふーん、そうなのか(゜-゜)。最後はスイスが舞台となり、エンタメ刑事小説として、とっも楽しめます。読者も騙される、ふーんな展開です(゜.゜)。
2021/04/18
いつでも母さん
「絶対にシリーズではない。」と堂場さんご本人が仰っている。『検証捜査』のスピンオフ作品を締める本作はスケールの大きな話だった。とは言え、ロシアマフィア絡みの前作『凍結捜査』から繋がっている。文庫で500 頁超はちょっと長いと感じていたが(特にカタカナの名前が入ると途端に読むペースが落ちる私)それも堂場さんの美学故と、あとがきで色々納得してしまった。ここの彼らとはきっと新しい作品でまた会えるのだろうと思うとそれはそれで楽しみでもある。
2021/01/18
KAZOO
このシリーズもこの第6冊目で終了ということなのですか?警察官僚がフランスのICPOに出向中に拉致されます。身代金ということで要求されるのですが、そこでさらに拉致された上司や元のチームなどが集まって解決していきます。最後の最後で計画などが明かされますが敵の敵は味方のような感じでした。チームメンバーの考え方がそれぞれなのも現実に近いような感じです。
2020/12/24
あすなろ
これは完全にファンサービスの一冊といっても過言ではない捜査シリーズの最終巻。堂場氏には珍しいあとがきで書かれているように、氏ご本人はそれぞれ全てスピンオフという位置付けではあろうが。オールキャスト集結・出演により過去の事件も掘り起こし、そして遂には凛がいるスイスにまでオールキャストで。おっと、警察OBとなってしまった島村だけは行けないか。読み続けてきた僕には楽しい一冊であった。最後ですが、堂場先生、神谷と凛の顛末ラストは描いて欲しかったなぁ。
2021/03/21
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