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金の角持つ子どもたち (集英社文庫)

金の角持つ子どもたち (集英社文庫)

金の角持つ子どもたち (集英社文庫)

作家
藤岡陽子
出版社
集英社
発売日
2021-05-20
ISBN
9784087442526
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金の角持つ子どもたち (集英社文庫) / 感想・レビュー

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さてさて

『中学受験』を経験された方、『中学受験』をお子さんに考えられる方、そして、『中学受験』にマイナス感情を抱く方、『中学受験』というものをさまざまな立場で考える多くの方々に是非とも一読いただきたい、この作品は『中学受験』を冷静に考えるそんな一つの機会を提供してくれました。『頑張ってきた』子どもたちの姿をあたたかく見つめてあげられる世の中であって欲しいと強く願う。そう、「金の角はきっと、あの子たちの人生を守ってくれる」。しみじみと感じ入る物語の結末に、さまざまな想いが去来する、まごうことなき傑作だと思いました。

2022/09/10

エドワード

涙だだもれの中学受験の物語。私自身経験し、娘も息子も経験している。「俺、中学受験がしたいんだ。」自分から言い出す俊介君、何と健気な。超難関校を目指して猛勉強する小学生たち。受験勉強って、恐ろしく変わってないね。1問にかける時間は○秒しかないから、反射神経で解く。問題集の山。繰り返し反復練習だ。漢字練習、旅人算!うわ~思い出すわ~。俊介の家庭が裕福でないところが一層家族の絆を感じさせるね。素晴らしいのは塾の加地先生。塾の先生の複雑な内面もよくわかる。「塾は勉強の意味と楽しさを知るところだ。」これは名言。

2021/06/03

future4227

今年の専修大松戸中の入試で出題された本。サッカー少年が突然、小6の春から中学受験を決意する。しかも狙うのは日本で最も偏差値の高い国立中学校(イメージは筑駒?)。塾の成績はビリからのスタート。それでも必死に食らいつく俊介。彼の受験動機がまた泣かせる。彼の努力する姿を見て、両親もこれまでの生き方を変えてみようと感化される。耳の聞こえない妹が必死にピアニカを弾く姿にもジーンとくる。塾講師も彼によって教える楽しさを教えられる。そう、だからこの仕事は辞められないのだ。すべての受験生に贈りたい感涙必至の一冊です。

2022/04/16

ウッディ

最難関中学を目指すため、塾に通いたいと言い出した俊介、苦しい家計の中、息子の夢を応援しようと決めた母親、そしてそれぞれの方法で彼を応援する家族。試験に受からなかったとしても、受験という挑戦をすることに意味があると俊介を導く塾講師の熱い物語。藤岡さんが紡ぎだす物語は、どうしてこんなにも涙腺を刺激するのだろう。俊介が抱える重すぎる荷物と彼の努力、夢を応援しようとする周囲の人たちの姿に涙がこぼれてしかたがなかった。一見、意味が分からないタイトルで損しているように思うが、とっても面白かったです。

2021/10/21

ムーミン

自分の中で強い目標を持って努力を重ねることの尊さは全く同意します。俊介くんもすばらしい子だと思います。が、それが受験に向かってより高いテストの点数を取ることに向かうのが、今の日本の現状を分析し、これからの時代を生きていく者のことを考えると、ちょっと微妙な気がしてしまいます。

2022/10/23

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