線量計と奥の細道 (集英社文庫)
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線量計と奥の細道 (集英社文庫) / 感想・レビュー
ばななな
自分が住むこの国のために、何ができるか? 震災、原発わからないなりに、作者が体当たりで行動をしていく。 意味はないのかもしれない。それでも自分の足で自転車をこぎ、自分の目ーで見て、その場にいる人と関わる。自分の心で感じようとして、悩む。 そんな等身大のノンフィクションが、とても心地よかったです。
2021/11/08
けん
★3.5
2024/08/17
ターさん
『おくのほそ道』を読んでいると友人に言うと、「これを読んでみたら」と渡された。大震災後、ドリアン氏は全行程六百里を旅した。旅のお供は線量計。道中、放射線量を計測していく。芭蕉が旅した場所に、「分け隔てなくセシウムを降らせた」著者は災害の真実を知りたいという気持ちで計測する。しかし、それが「多くの人を傷つけてしまうことになるのではないか」と考えるようになる。最初は自転車で旅を始めるが、列車や車で移動するようになる。芭蕉だって、馬や船を使ったりした。40年前、東北を自転車で縦断した。一生忘れられない旅だった。
2023/01/14
takao
ふむ
2023/01/05
バーベナ
東日本大震災の翌年、電動でもない普通の自転車で、松尾芭蕉の奥の細道を辿る。自ずと、まずは東北を目指すことになる。自然と弱者の立場に寄り添うドリアン。でも、そのうちに、可哀そうな立場の人としてではなく、楽しみも、希望もある、そうやってちゃんと生きている人々がいる、そのことを読み進むうちに実感してくる。『あん』のことが一行だけ出てくる。繋がっている。
2022/05/31
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