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梟の一族 (集英社文庫)

梟の一族 (集英社文庫)

梟の一族 (集英社文庫)

作家
福田和代
出版社
集英社
発売日
2022-02-18
ISBN
9784087443523
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梟の一族 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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のり

戦国の世から忍びとして暗躍してきた末裔の梟の一族。眠りを必要としない体質と身体能力が高い。周囲に能力を気付かれないように暮らしていたが、何者かに集落が襲撃される。一人残った高校生の「史奈」は緊急時の身の振り方を長である祖母から指示を思い出し、事件背景を追う。一族の掟と、散らばった一族の仲間と共に真相に立ち向かう。面白かったが、常人離れした能力の戦闘シーンが少なめだったのが勿体ない。

2023/04/27

やま

特殊な体を有する梟の一族に魔の手が伸びる。梟は、昔から山間の集落に隠れて住んでいたが、町へ出て行くものが絶えなかった、残った8軒、13人の梟たちを何者かの集団が襲ってきた。梟の長の家系である榊史奈16才は、町にいる一族の者を頼る。純血の梟には、眠らなくても動くことができたり、忍者のように優れた身体能力を持っている。その遺伝子の研究をしている梟の末裔である郷原感染症研究所により里の者たちは東京にある研究所に連れてこられた。だがその裏で蠢く西垣警備保障の西垣社長は、30年前に里を飛び出した梟であるが・・・。

2024/07/30

ま~くん

梟は代々眠らない。そして常人離れした運動能力を誇る。かつては時の政権を裏から支えた忍びの一族。そんな彼等が住む集落がある日一軒残らず焼失する。一人の死者を残し他の住人全員が忽然と姿を消した。唯一の生存者、高校生榊史奈の生き残りをかけた逃避行が始まる。誰にやられたのか、その目的は。彼女は真相に辿り着くことが出来るのか。前半迄はいい本を掘り当てたとワクワクした。でも読み進めていくにつれ完全に尻すぼみ。それもその筈。作者の名前に見覚えがあると思ったらあのBABELの著者じゃないですか。着眼点は面白いのに。複雑。

2023/09/14

ぷにすけ

眠らない一族「梟」、その特殊能力により過去の時代から、歴史の重要な役割を背負ってきたが、一族は高齢化を迎え、集落の最後も近いかと思われた。その集落が突然襲撃され、集落の人々は全員消えてしまう。唯一逃げ延びた長老の孫「史奈」の元にかつて集落から出て行った二人の兄妹が現れるが・・・。常人離れした能力を授かる反面、恐るべき病「シラカミ」にかかるリスクもあるという力があなたは欲しいですか?

2024/02/07

空のかなた

シリーズ3作目→2作目→1作目「梟の一族」と逆の順番で読んでしまった。1作目が一番面白かったと思う。史奈が忍者の末裔「梟」の一族のリーダーとして成長していく過程は見もの。そこに敵役の西垣と郷原が絡んでくるが、彼らと「梟」の因縁も伏線回収が見事だった。特に西垣が憎々しい。事件が解決となった後に、史奈が警察で聴取される際のゆどみのない証言のシーンは映画にもなりそう。「梟は嘘はつかない、不要なことを敢えて言わないだけ」という史奈は、流石に生まれながらの「梟」であり、並の高校生とは思えない腹の座り方、魅力満載。

2024/03/06

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