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雨心中 (集英社文庫)

雨心中 (集英社文庫)

雨心中 (集英社文庫)

作家
唯川恵
出版社
集英社
発売日
2022-03-18
ISBN
9784087443615
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雨心中 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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つぐみん

なんとも言えない読後感。共依存する芳子と周也。どうしてこうも、ダメな方に流れていくのだろう。どうして離れられないのだろう。ちょっとしたきっかけでうまく行きそうになるのに、そのたびになぜか悪い方に流れる。どうもスッキリせず、希望も持てなかった。

2022/07/16

こばゆみ

施設で育ち、お互いが依存しあうような関係の芳子と周也の物語。いろんな登場人物が出てくるのだけれど、大抵芳子と周也に巻き込まれたせいで良くない結末を迎えていて、読後感はあまり良くなく… 昼ドラっぼいドロドロ感に満ちたお話だった。

2022/05/06

血の繋がらない、恋愛でもない、でもその結び付きが強かった。正直二人に苛々した。特に周也の甘さに。二人の関係は自分の人生には辿り着けないものだと思う。社会の暗部とか、引き込まれました。苛々しながらもどんどん読んでしまう作品でした。

2023/05/27

Koji Hozumi

施設で育ち、社会に出てからも、同じ家に住む男女。二人は血はつながっていないが、姉弟のような関係で生活している。男は社会になじめず、様々な”罪”を抱えていくが、それを受け入れる女。離れられない二人。世の中から逃げながらたどり着いた先は。 どうしてなの、もっといい方法があるだろう、などと考えていたら、この物語は嫌な方向に行ってしまう。むしろ、二人の抱える闇に、気持ちを寄せていくほど、話の中に入り込み、二人の本質が手に取るようにわかり始める。その何とも言えない感覚が、この一冊の持つ魅力ではないだろうか。

2022/09/07

きょうりゅう🦕

1度目ハラハラしすぎたので再読。このような小説はこの本が初めてで不思議な気持ちになりました。 芳子の甘さ/盲目さと周也の短絡さ/純粋さは相性が悪く、それに本人たちが気づいていない。周りを巻き込みそれでもまだ改めない、とにかく末恐ろしい、と思う。 これは愛ではない、と思うほど強くそして曲がった愛でした。 光が強すぎて逆に目の前が真っ暗になるような感覚。こんな話を書けるなんて唯川恵さん、一体何者なんだと思いました。性的描写もあるので人に薦めたりは個人的にはしづらいですが、お話が面白いのでまた読むと思います。

2023/08/04

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