沖縄。人、海、多面体のストーリー (集英社文庫)
沖縄。人、海、多面体のストーリー (集英社文庫) / 感想・レビュー
おいしゃん
2022年は、224冊目のこちらでフィニッシュ。小説もノンフィクションも、作家のタイプもいろいろな一冊だが、どれも一筋縄ではいかない沖縄の歴史を感じられる内容だった。
2022/12/31
Nao Funasoko
復帰50年の記念企画。県内外作家が描く沖縄を舞台とした小説やノンフィクション計10編を収録。このような企画ものでなければ手にすることないであろう作品にも触れることができたので良かった。「ハアーイーヤア」(川上健一)、「レールの向こう」(大城立裕)が印象に残った。「珊瑚礁の女」(椎名誠)、「スーパースター・瀬長亀次郎」(佐野眞一)二作は既読。 個人的には『小さな恋のうた』(平田研也)等も収録して欲しかったところだが、本作は集英社刊行作品からの収録というオチ。(^^;)
2022/07/11
二人娘の父
ジュンク堂書店那覇店長という人物による、編集作品。「沖縄のエネルギーを体感し、新しい沖縄への価値観」が生み出されることをめざしたと、ある。その意図は果たして伝わるのか...率直な感想。小説やエッセイ風なもの、ルポルタージュなどが散りばめられているが、散漫になっている印象はぬぐえない。花村某の文などは、どうして入っているのだろうか。沖縄=エキゾチックというステレオタイプな描き方は、正直もうたくさんだ。吉田某などははっきり言って(略)。気分の悪い感想になってしまった。仕方ない。
2022/12/03
カーンズ
沖縄の50年の生活、生き様を各作家さんが描いた短編集。 践祚、基地の影響が大きくてその中から出てきた人間性があるんだなと改めて思いました。南国リゾートでもあるけど何かの形で分かち合えたらなと思う。
2022/11/08
nori_sugida
書店で「沖縄」という言葉が目に入り、内側から見た沖縄のことが知りたくなった。 本土と沖縄・・・・・同じ日本でありながら、そこには大きな隔たりがあるように感じていた。 米軍、貧困、暴力・・・虐げられた者、弱者の悲哀の様なものを感じ、暗澹たる気分になった。 側から見れば、何とでも言える。 しかし、沖縄の人たちにとっては常に隣り合わせにある現実なのである。 自分も含めて観光客が興味をもつ御嶽にしたって、沖縄の人にとっては神聖な場所であり、余所者が何気なく足を踏み入れてはいけない場所なんだよなぁ。 肝に銘じたい。
2022/07/25
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