発注いただきました! (集英社文庫)
発注いただきました! (集英社文庫) / 感想・レビュー
ベイマックス
企業などから注文がきた作品の短編集。中編もあるけど、短い作品がおおくすらすらと読み進められた。最後の20番は、辛辣でしたね。言動を視点をかえて見てみる。結果にも別からの視点を配置してみる。不快作品ですが、狙いは鋭いと思う。
2022/07/18
あきぽん
朝井リョウ氏がさまざま企業から条件つき依頼を受けて書いた短編集。いや、上手いな。まさに小説職人という言葉がぴったりくる。アラサーの朝井氏、当然若者が主人公のものが多いのだが終わりにアラフィフの主人公が登場して驚いた。朝井氏自身は作家としてどう年を重ねていくのだろう。
2022/07/29
kyokyokyo3201
依頼条件の提示、それを基にした作品、作者の感想(言い訳?)と展開される企画がとても新鮮で面白い。さすがの筆力でそれぞれの企画に応える作者はやはり凄いと感じる。集英社の依頼、受賞をテーマにした「贋作」が一番好ましく、また心に残った。
2022/08/11
みこ
営業部を舞台にした比較的軽めのお仕事小説かと思いきや、企業からのリクエストに応える形のタイアップ短編小説集。一方で、様々な制約(発注)を受けながらも時に予想外の商品を作り上げるなど改めて朝井リョウが天才であることを認識する作品集でもある。自虐自己解説だったり、しがらみから解放されたかのようなラストのオリジナル新作だったり朝井リョウらしさ満載でファンには嬉しい一冊であった。
2022/07/28
佐島楓
さまざまな企業から発注を受け書いた短編小説集。けっこう企業さんの無茶ぶりも多いのに、それにきっちり応えていく技術に、芸としての小説家の矜持を感じた。一定の水準を維持して、小説という商品をつくりあげる。売文って、こういうことなのだと思う。
2022/06/30
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