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ほんとうの私を求めて (集英社文庫)

ほんとうの私を求めて (集英社文庫)

ほんとうの私を求めて (集英社文庫)

作家
遠藤周作
出版社
集英社
発売日
2023-02-17
ISBN
9784087444940
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ほんとうの私を求めて (集英社文庫) / 感想・レビュー

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まいさん

とても久しぶりに遠藤周作のエッセイを手に取った。自分とどう向き合い、どう生かして人生を豊かにしていけるのかのヒントが隠れている。そのユーモア溢れる軽妙な語り口にクスッと笑える。雅号の「狐狸庵」の由来も可笑しい。

2023/04/03

ぷるぷる

昔だったら良いタイトルなのですが今になると無駄に重い話に取られかねない本当は読みやすいエッセイ集。特に前半は女性向けに語りかけるような話が多くて女性誌向けに書いたものが多い模様。狐狸庵先生は女性人気もあったんですね。素人劇団樹座の宣伝のような話が多いのも面白い。「抑圧にははけ口を」と自分が抑え込んでいる欲望を悪い思うのはやめましょうとの言葉にほっとして感動しました。心の中で色んなものが溜まっていく「アラヤ識(無意識)」をいつも明るいものにしておけば心の幸せが掴めるのではないかというお言葉は勉強になります。

2023/06/28

fuwa

30年も前の本なので歴史背景が違い困惑、後半は気になる箇所だけを拾い読み。大学生の頃に『深い河』を読んだきりだったが、女性への温かい語り口のこのエッセイは父親や兄が娘や妹に伝えたいことを纏めたような印象を受ける。人生≠生活であり、無意識に向き合うこと、心に窓を持つこと―優しいアドバイスを素直に受けとめたい。

2024/03/09

コト

前半は女性に向けたメッセージ。今の時代では普通に知られていることだけど、これを30年以上前に言っていたというのはすごい。さすが『関白宣言』を正しく理解して面白がった人なだけある。 後半は幅広いテーマのエッセイで、周りの方々とのエピソードなども出てきて、こちらのほうが私には面白かった。遠藤周作文学館に行って「本当にたくさんの方に愛された人だったんだな」と感じたのだけど、遠藤先生のほうでもたくさんの人を愛していたのだと思った。ユーモアがあってチャーミングで、近くにいたらきっと私も好きになるだろうなぁ。

2023/12/02

鈴木貴博

心のもちようの話から、文士交友録、旅行記や想い出など各種随筆。

2023/08/25

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