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いじめへの反旗 (集英社文庫)

いじめへの反旗 (集英社文庫)

いじめへの反旗 (集英社文庫)

作家
高嶋哲夫
出版社
集英社
発売日
2012-11-20
ISBN
9784087450118
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いじめへの反旗 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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活字の旅遊人

重苦しいがかなり現実味のある、学校でのいじめを描いた小説だ。外からみると仲間のように見えるけれど、実はいじめ被いじめの関係にある。その仲間に所属し続けるしかない、周囲との人間関係。大袈裟にするなという意見は、多くの人が大なり小なり通ってきた道であることを現わしているのだろう。ここに反旗を翻すのが帰国子女、という設定にせざるを得ない現実も、悲しい。現実社会では、その帰国生がターゲットになることも多いだろうな。終盤の担任教師のセリフも、間違ってはいないと思う。でも、最悪の結果は避けたい。特に思春期は……。

2021/09/21

ムーミン

高嶋さんが学校現場の作品を書いていたんだと、ちょっと驚き。実際のいじめはもっともっと根が深くて割り切れない部分が多いですが、一教師の思いが語られている点は一歩踏み込んだ感じがしました。子どもの中は、家族であっても、友達であっても、先生であっても、決して見えていないものがたくさんある。物心ついてからの長い長い負の記憶の蓄積もある。それは本人ですら自覚できていない。

2021/11/27

タルシル📖ヨムノスキー

高嶋哲夫さんが描くいじめ問題。コレはなかなかヘビーな、そして様々な問題を含んだ物語だった。被害者、加害者、傍観者そして学校、親。それぞれの立場と言い分があって、とても考えさせられる。アメリカ帰りの14歳ユーと、いじめられっ子のシン。ユーは実にアメリカ的な思考でいじめは犯罪だと訴えるが、この当たり前の主張がなかなか通らない。いじめられていた方にも問題があるという話まで出てくる。そもそも戦後に作られた教育システムが今の時代に合わなくなってきたんだろうと思う。子育て中の親をはじめたくさんの人に読んでほしい一冊。

2020/07/17

はじめさん

米国から帰国した英語バリバリの中2のユー。授業のやり方なんかにwhy? と毎日疑問を感じるも、なによりも違和感なのは隣の席の男子、シン。彼はクラスの体育会計グループのいじめのターゲットだった。カツアゲ、裸踊り、万引き、使いっ走り、女子生徒へのセクハラ。考えうる限りの残虐な仕打ち。米国なら犯罪だ、さっさとポリスを呼べよ。最初はやられたい放題の卑屈な態度にいらついていたユーだが、じょじょにシンと友情が芽生え、一緒にいじめに立ち向かおうぜ! となったところで……。/ ああ、重い読後感だった。保身に走る教師や、こ

2015/12/28

♪りんまま♪

暴行・傷害などが学校の中になるといじめという言葉にすり替えられるのが、前から疑問だった。ユーの言うようにポリス呼んでも良いと思う。その前に必要な教育はあるけど。

2021/01/30

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