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不忠臣蔵 (集英社文庫)

不忠臣蔵 (集英社文庫)

不忠臣蔵 (集英社文庫)

作家
井上ひさし
出版社
集英社
発売日
2012-12-14
ISBN
9784087450170
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不忠臣蔵 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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金吾

討ち入りに参加しなかった赤穂浪人たちの話です。構成が面白ろく、また所々の事情も成る程と思える話でした。私の知っている高田郡兵衛や大野九郎兵衛がないのも幅広さを感じました。年表がまた良かったです。

2023/05/19

いさらこ

これは面白い。吉良邸へ討ち入らなかった元藩士達を【不『忠臣蔵』】としているが、【『不忠』臣蔵】とは限らない。語り手は元藩士だったり、回りの人達だったりするが、一人又は複数の人物の言葉で話が進むところは、一人芝居の様で情景が目に浮かぶ。元藩士としては不忠臣蔵の方が多いのだけれど、マイノリティになってしまった人達の話は興味深かった。 とても面白いし、読んでほしい本だけど、基本的な『忠臣蔵』を知らないと面白くないかもしれない。

2015/01/07

ブラックジャケット

刃傷事件直後、赤穂城の大広間には多くの家臣が集まり大評定となるが、議論百出でまとまらない。穏健派、強硬派と分かれ、半減した藩士が大石に運命を託する連判状に血判する。それでも一人減り、二人減り、最終的には吉良邸討ち入りの四十七士になった。本書はその義挙に参加しなかった 家臣たちの物語。連作短編集といっていい作りで、水面下の不忠なる家臣たちの苦衷の物語を綴る。着想の良さが光る。それぞれ血の通った赤穂浪人たちの運命の軌跡はユーモラスなものからシリアスなもの、さらには奇想天外なものまで、 著者の懐の深さを示す。

2019/06/30

よし

「華々しき赤穂浪士の討入りに行けなかった、行かなかった不忠不義の士19人の理由と言い訳。忠臣蔵の先入観を塗りかえる」・・読むまでは、単なる「臆病者」「武士にあるまじき」「恥を知れ」などなど、当時の庶民と同じように見下げていたのだが・・。今まで映画やドラマなどで子どもの時から繰り返し見ていたのは、「義士」の視点のみ。「不忠義」の視点から見直すと、これは全く「コペルニクス的転換」にふさわしい。「忠臣蔵」を愛する者の必読の書だった。もっと早く読みたかった。

2017/07/26

sai

討ち入りに参加しなかった人、したくてもできなかった人、それぞれの事情が語られていて、改めて今まで語られてきたり、映像化された忠臣蔵って何だったのだろうか…と感じさせてくれた。

2015/01/08

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