天馬、翔ける 源義経 下 (集英社文庫)
天馬、翔ける 源義経 下 (集英社文庫) / 感想・レビュー
キャプテン
★★★☆☆_「きゃぷ衛門とゆく時の旅フェア」【西暦1187年/平安〜鎌倉時代編】日ノ本を舞台とした兄弟喧嘩は、抜き差しならぬ状態に。その背景にある後白河法皇と頼朝殿の国取り合戦。悲劇のひぃろぉとして知られる義経殿であるが、その人物像は、英雄と呼ぶには足りないものだらけである。しかしそこが人間臭さなのであろう。この時代、武家という労働者が、公家という官僚を追い込んだ。新たなあけぼのを前に、拙者、次の時代に向かうでござるよ。義経殿、激動の時代に、よく生きた。その姿は、後世に語られ続けること間違いないであろう。
2017/10/31
しゃん
頼朝の組織的で冷徹なマネジメント手法に対し、義経はいつもプレイイング•マネージャー。数は多くないものの、最後まで義経を慕い続ける臣下の働きには、主従間の熱いものを感じた。下巻は、義経の逃避行の部分が多く、悲劇的ながらも、前向きな感じで読んでいて悲壮感はなかった。また、政子と頼朝のやり取りは、最後まで何処かコミカルで面白かった。
2015/01/23
fukufuku
やっと読み終わった。 上中下巻と一貫して義経よりも頼朝サイドが興味深い。
2018/05/26
綱成
平家を倒すために上洛し、頼朝に加勢するが、結果として平家側に立つ義経の矛盾と義経にとっての肉親の重さが感じられます。奥州での最後では、すべてのしがらみから解き放たれ、自らの戦に挑もうという可能性が感じられます。また、頼朝政権も平家を母体にした脆弱性があり、後に続く承久の乱を匂わせます。
2015/06/13
秋乃みかく
★★★☆☆ 最後、義経が奥州へ渡ったところで終わってしまったのは自分的にはちょっと残念。その後も読んでみたかった…。でも義経と後白河の関係はなかなか新鮮で面白かったです(^^)しかし政子コワイねw頼朝タイヘンww
2016/10/28
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