いねむり先生 (集英社文庫)
いねむり先生 (集英社文庫) / 感想・レビュー
むーちゃん
伊集院作品はいつも少し悲しく、切ない。 ただ、悲しみだけじゃなくて何となく生きていく上での心得を教えてくれる。そして、出会い、尊敬する人からの言葉って大事だなと。
2019/03/11
じいじ
実在する最愛の妻を失った作者が、自暴自棄に明け暮れる毎日を過ごしていた。そんな窮地の彼を救ったのが【いねむり先生】だった。先生のシャイでチャーミングな人柄は、こちらを読んで初めて知りました。これまでの先生へのイメージは、麻雀勝負師の厳めしい顔つきしか知りませんでしたから…。この自叙伝的小説が伊集院さんの再起の切っ掛けになったのだろうと思います。とても愉しくて、心に沁みる素敵な一冊でした。
2021/06/20
ホークス
著者自身を主人公として、いねむり先生(阿佐田哲也=色川武大)と過ごした日々を描いた自伝的小説。妻(夏目雅子)を亡くして2年。アルコール中毒、精神疾患、実家との確執の中で、主人公はいねむり先生と出会う。自身も精神疾患を抱えながら、人生に困難を抱えた人ほど魅了する不思議な存在。全てを静かに受容する先生の力を借り、主人公も再生のきっかけを掴んでいく。優越感に飢え、過剰なプライドに苦しむ大人の男が、かつて阿佐田哲也のギャンブル小説に夢中になった。私もその一人で、今ようやく謎解きができた。
2020/09/21
扉のこちら側
初読。2015年229冊め。幻覚と博打というなかなか縁のない話だったが、女優の妻をなくした著者がどう快復していくか先が気になって読んだ。
2015/03/07
ひろぞー
伊集院先生は初。繊細な文を書く方なんですね。主に「先生」とサブローの物語ですが、先生の温かさにほっこり。こんな人いるんですねー。いるだけでその場が明るくなる人間とかって、なりたくてなれるもんじゃないでしょ。サブローを先生のやり方で見守ってくれてたんだろうなぁと思う。こんな人に出会ってみたいなぁ。麻雀も競輪もしない私だけど二人とも好きなんですね。笑。ルールが分からん。
2016/11/27
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