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トラウマ映画館 (集英社文庫)

トラウマ映画館 (集英社文庫)

トラウマ映画館 (集英社文庫)

作家
町山智浩
出版社
集英社
発売日
2013-09-20
ISBN
9784087451177
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トラウマ映画館 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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めしいらず

きっと多くの人が幼少期に心の傷となる映画体験を持っている筈。ここに収められた26作品は全て恐怖映画でないけれど、どれもこれも観る者を慄かさずにはおかない怖さと毒気に満ちている。普段は隠れて見えないけれど、実は誰しもが持っていて、些細なきっかけで露わになる暴力性、情欲、悪意。隠しておいたそれを突然目の前に突き付けられたようなこの不快。それは映画の中に否応なく私自身と通じる何かを見つけてしまうから。だからこそ心の引っ掛かりのようにしてずっと残り続けるのだろう。何より怖いのは、決して抗えぬ自分の業を知ることだ。

2016/04/08

takaC

うん。観たことのない映画ばかりだが「独断と偏見」という言葉が使われていない安心感。『トラウマ恋愛映画入門』も読もう。

2014/08/01

めしいらず

何せビデオソフトがほとんど出ておらず(レンタル屋にはまずない)、テレビ放映もほぼ1度きりというタイプの忘れ去られた作品ばかりなので、3年前に読んだ時は掲載作品中2/26本しか観ていなかったけれど、今回までに8/26本にまで増加した。観たかった「マドモアゼル」や「かもめの城」も念願叶って運良く観られた。とは言えまだ1/3にも届かぬ悲しさよ。生涯かかってもおそらく全て網羅はできそうにない。一度は観たい「バニー・レークは行方不明」「不意打ち」「質屋」と、もう一度観たい「目には目を」は引き続き追いかけていこう。

2019/03/17

藤月はな(灯れ松明の火)

腑抜けた日本の映画評論界の顔面にクリームパイを投げつけた、滅茶苦茶、面白くて分析が深い町山智浩氏の心にトラウマを残した映画への評論(因みに紹介された映画の一部についてはYou-Tubeで町山氏の評論が聞くことができます)。規制だらけの今にしてみたら「こんな映画が放映されていたの!?嘘でしょ!?」みたいな映画が一杯。そして観たくても観れない映画、多数・・・(´;ω;`)個人的トラウマ映画『泳ぐひと』についても言及されていたのが嬉しかったです。しかし、町山氏の母親が関係するトラウマはかなり、ドキリとしたり。

2016/08/03

Vakira

「美には傷以外の起源はない。・・・どんな人間もそれを自分のうちに保存している」-ジャン・ジュネ。これは「マドモアゼル」という映画の一台詞。脚本はジュネ。さてこの本、町山氏にトラウマを与えた26本の映画解説。町山氏の解説は初めて読んだが粗筋うまい。自分は映画好きと思っていたが、知っていた映画は1本だけ、町山氏の選んだ作品かなりマニアック。エロと衝撃性、残酷性とで純文学感とトラウマ的名作感、粗筋だけでも十分魅力的だ。26作全て観たい。しかしながらマニアック過ぎてDVDになっていない作品が多々あり、残念。

2015/10/16

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