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チーズと塩と豆と (集英社文庫)

チーズと塩と豆と (集英社文庫)

チーズと塩と豆と (集英社文庫)

作家
角田光代
井上荒野
森絵都
江國香織
出版社
集英社
発売日
2013-10-18
ISBN
9784087451221
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チーズと塩と豆と (集英社文庫) / 感想・レビュー

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mae.dat

女性作家4人に依る、ヨーロッパを舞台にした食と愛のアンソロジー。角田さんだけ横浜生まれの様ですが、後の3人は東京生まれで、みんな1960年代生まれの直木賞受賞経験がある作家であると。境遇が近しいのかしら。日本人作家が日本人で無くて、現地の方を主人公にして、ヨーロッパの食文化を背景とした物語を書く必然性は無いのかも。とも思ったり。慣習や行動様式は事実に即しているのかな?特に絵都さんの『ブレノワール』は、儀式、宗教観は滑稽すぎて、ファンタジーの設定の様にも思えますね。本当にこんな風習があるのかな?

2024/04/01

ミカママ

つくづく「食べる」ことは「生きていく」ってことなんだなぁ。舞台がヨーロッパなところが、ストーリーにうまく艶をかけてくれた感じ。(舞台が)日本の都市では、色気も半減してたんじゃないかな。どれも好きだったんだけど、角田さんの作品中で、料理人の女の子が、4年間一緒に暮らした恋人にフられるお話しは、自分の過去や近未来を考えてどんよりしてしまった。「時間は流れるし、人は変わる」どうして人の気持ち(≒恋愛感情)って長続きしないんでしょう。だからこそ、今日も好きな人と一緒においしいものを食べたい。悔いのないように。

2015/11/06

AKIKO-WILL

【ナツイチ 2016】ヨーロッパを舞台にした女流作家さん4人の小説!角田光代さん、井上荒野さん、森絵都さん、江國香織さん。スペインやフランス、ポルトガル、イタリア…江國さんや角田さんは良く小説読みますが、井上荒野さんはコレが初めてかな?内容的には森絵都さんの「ブレノワール」が好きでした。ヨーロッパの田舎に旅行に行った感じがします。都市よりも田舎は、とても穏やかだけど伝統や風習が根強く残っていて人々の暮らしも質素だけど誇りを持っているのをどの小説にも感じました。短編集は読みやすいから良いですね。

2016/07/22

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

ヨーロッパの国々を舞台に、料理にまつわる家族や大切な人との絆を描いた4編のアンソロジー。 美味しい記憶は幸せの記憶。食べている時ももちろん幸せだけれど、遠い記憶として蘇る食卓の記憶はあたたかく眩しく、いつまでも光ってる。作品としては森絵都さんの「ブレノワール」が一番好み。森さん、角田さんの作品は思わず涙。江國さんの作品は既読だったけど、改めて私はこの人の文章を愛してると実感! 暮らすように旅をする―最近雑誌なんかで特集されてて素敵だな、と思いを馳せてる。そんな旅を楽しむように味わえる1冊。

2019/03/18

ユメ

四人の作家による、「食べること」「人を想うこと」にまつわるアンソロジー。食べることと愛することが隣り合っていても何ら不思議ではない。どちらも生を慈しむこと、そして生きることそのものだから。これまで自分が食べてきたものたちは、知らないうちに自分を支える根っこになっている。そして、食事を共にした人の記憶が、根を張る土壌に水を注ぎ、風となって吹きつけ、太陽となって照らす。時に優しく、時に厳しすぎるほどに。そうして生かされた人たちが食事に味をつけ、また食卓を囲む。そんな循環が人生の縦糸となるのだ。

2014/10/02

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