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貴族探偵 (集英社文庫)

貴族探偵 (集英社文庫)

貴族探偵 (集英社文庫)

作家
麻耶雄嵩
出版社
集英社
発売日
2013-10-18
ISBN
9784087451269
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貴族探偵 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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W-G

麻耶短編集消火強化中につき。キャラは面白い(20代後半で立派な口髭という外見はどうかと思うが)、というより完全キャラ先行。短編集になるのに10年かかったというのも、クォリテイに拘って、というか、思いついた時に楽しんで書いたからではないか。短編ゆえに推理の説得力が弱く、後出しで「ここを調べればこういう証拠が出るはずです」でほとんどを済ませてしまっているのが気になるが、見方を変えれば、貴族探偵の貴族っぽい解決シーンの演出としてはそれがピッタリなのかもしれない。ご指摘が多々あるように、彼は何もしていないが…。

2016/08/22

カメ吉

『貴族探偵対女探偵』を先に読んでしまって順番が逆だったのが残念。本作の方が面白かった。 単純明快なミステリーであっさりとした、私の様な鈍い者にも読める素人好みの作品でした。 因みに最後の『春の声』では、貴族探偵と使用人以外の登場人物の苗字が全て私の地元の滋賀県の近江鉄道って私鉄の駅名でした。 意外な楽しみもありました。

2017/04/19

優希

確かに貴族だとしか言いようがありません。探偵でありながら推理はしない。面倒なことは全て使用人任せ。自分は偉しとばかりな態度。ここまでくるともうアッパレ以外の何事も言葉にできません。それなりに面白い設定だと思います。話としては可もなく不可もなくといったところでしょうか。

2017/04/22

mocha

やんごとない身分にありながら、趣味で探偵をやっている「貴族探偵」。実は、捜査も推理も有能な使用人任せという、キテレツなキャラクターが面白かった。「館」とか「密室」とか「入れ替わり」など、古典的なスタイルの中で遊んでいるような印象だった。

2016/05/28

hit4papa

麻耶雄嵩作品には既成の概念をぶっ壊す破天荒さを期待しますが、本作品集は真っ当な本格ものでフツ―に楽しめます。多少目をひくのは、得体が知れぬ高貴な身分の探偵と、彼の手足となって事件の謎を(実際に)解き明かす執事、運転手、メイドというキャラクター設定の妙です。事件の発生から解決まで短編ならではでスッキリとまとまっており、衒学的なくどさがないので読みやすくはあります。「こうもり」の現実離れしたトリックやオチは著者の作品らしいのですが、全体的に物足りなさを感じるのは長編でみられる”らしさ”が希薄だからでしょうか。

2017/03/17

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