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六月の輝き (集英社文庫)

六月の輝き (集英社文庫)

六月の輝き (集英社文庫)

作家
乾ルカ
出版社
集英社
発売日
2014-02-20
ISBN
9784087451603
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六月の輝き (集英社文庫) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★★☆☆17055 友達だった2人の女の子、片方の女の子が持つ不思議な能力がわざわいしてギクシャクした関係に。。各章毎に彼女達や関係のある人達の目線で話は広がりを見せていきます。どの章も深い深い内容です。言葉では表すことが出来ないような心の叫びが響いてきます。自由とは何?自由であれば人は優しくなれます。でも自由は勝手という事ではないのです。特別とは何?普通じゃない事?特別は何時迄も続かない。普通って何? 友情って何? 何気なく使う言葉。。6月のために1年間大切に積んでた本です。最後は心から涙がでます。

2017/06/03

しいたけ

心の湖に重たい石を静かに沈められたような物語。さざ波はわずか。だが加わった質量は、決して読む前には戻れない存在感を示す。「人を憎むな」と気軽に口にする人がいる。真の聖人でなければ、ただそれほどの経験を持たない人なのだと思う。憎みたくて憎むのではない。自分の命を差し出してまで、相手の命を呪うのだ。「自由」がテーマの一つになっている。心が自由でなければ本当の自由ではないという。怒りや憎しみに囚われていれば自由にはなれない。優しくもなれない。二人の少女それぞれの自由は明るいものではない。「輝き」の意味を思う。

2017/06/29

巨峰

惜しい。大傑作になり損ねた感じ。同じ6月に産まれた隣同士の仲のいい小学生の友達同士が仲たがいする第1章、第2章から始まって、中盤彼女たちが中学生年代になる第3章第4章は本当に素晴らしい。キラキラした破片が輝いているような小説でした。でも、そこからそっちの方に展開してほしくはなかったと思います。特に最終章。この作家さんの作品は始めて読みましたが、この作家さんにしか書けない輝きのようなものがあると思いました。これからも追っていきたいと思います。

2017/12/12

財布にジャック

読み始めは、幼い頃から仲の良かった少女たちの友情物語だろうと思っていましたが、どんどんと哀しいお話に姿を変えていきました。哀しいというだけではなく、複雑な気持ちにもさせられます。少し前に読んだ「ナイトヘッド」シリーズの主人公たちの苦悩に通ずる、人とは違う力の起こす波紋が、色々な人の視点から巧く語られていたと思います。暗いのに、何故か美しい乾さんらしい作品でした。

2014/09/03

ソラ

美奈子と美耶の友情の崩壊とそれが再生していくまでの話。全体としてかなり暗めの話。ただ、最終話は泣ける。

2014/03/24

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