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百舌の叫ぶ夜 (集英社文庫)

百舌の叫ぶ夜 (集英社文庫)

百舌の叫ぶ夜 (集英社文庫)

作家
逢坂剛
出版社
集英社
発売日
2014-03-20
ISBN
9784087451665
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百舌の叫ぶ夜 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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サム・ミイラ

禿鷹が非常に面白かったのとドラマ化と表紙の良さから購入。昔の作品ながら古さを感じさせない内容には驚いた。ストーリー自体は南米の政治テロに纏わる陰謀劇でハードボイルドさは禿鷹以上。十分現代にも通じるものだった。但し意図的に時系列を後先することでカタルシスもあるかわりに読み難くなったのも事実。かなり混乱するので要注意。クリストファー・ノーランの映画みたいだ。テロリストのパラソルに似ているという意見が多いが、私はマークスの山に近いように思う。続編はまたそのうちに。

2015/02/01

またおやぢ

“百舌”のコードネームは、反応的に殺人を犯す事や、鋭利な刃物で刺殺をする事を、百舌の捕食行動になぞらえての事か?時系列展開が頻繁にある事で、ストーリーに奥行きを与えたところがセンスの良さ。20年たっても色褪せない面白さがある一冊。しかし、終盤になってバタバタと登場人物が増えて、しかもそいつらが重要な役回りを演じているという設定は如何なものか?

2014/05/10

れみ

新宿で爆弾による事件が起こり、その裏では警察内部での駆け引きやテロリストが絡んだ事件も起こっている…というお話。「MOZU」Season2地上波放送を前に、1の部分を本で復習。原作とドラマでは違う部分もかなり色々あったけど、緊張感漂う、ドラマよりは映画に近いような雰囲気が文章からでも伝わってきた。2・3作目も積んであるけど読むタイミングを思案中…。

2014/10/11

stobe1904

【百舌シリーズ 再訪】20年以上前にリアルタイムに読んで面白かった印象は残っていたのだが、内容は全く忘れていた。爆弾テロ事件と警察内部の暗闘やせめぎ合いが微妙に交錯しながら、スピード感を増しながらストーリーが展開していく。スケール感、人物造形、緊迫感のあふれる展開など、文句のつけようのない傑作だと再認識した。時をおかずシリーズ2作目を読むことにしよう。★★★★★

2020/03/21

修一朗

公安が舞台の本を読んでみようと28年前の作品に手を出しました。改定新版出たし。公安がカッコ良く活躍する話ではなく,上と繋がった黒い公安を描くという構成。先が見えない展開が骨太な文章で綴られます。複雑で,面白い。冷徹に追い詰めて行く公安倉木と,熱いハートを見せる捜一大杉が対照的。(上)が仕掛けるヤバイ計画。申し分のない敵役百舌。百舌シリーズというからには次作でも百舌が活躍するということだな。解説の通り時制が変化し,読みに気を使う。これをドラマの脚本にしたのか,と興味が湧いた。録画してあるし見てみよう。

2014/05/04

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