サラの柔らかな香車 (集英社文庫)
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サラの柔らかな香車 (集英社文庫) / 感想・レビュー
ナイスネイチャ
素直に面白いと感じる作品でした。「柔らかな香車」っていうのもイメージ膨らんで良かった。将棋界の厳しい世界も知ることもできました。続編あるらしく、サラはどうなっているんだろうとか想像膨らみます!
2015/11/07
りゅう☆
青い瞳のサラはうまく言葉が話せず、意思疎通ができない。けれども彼女の中の何かを元プロ将棋界に身を置いていた瀬尾が見抜く。将棋が全く分からない私にとって勝負どころの専門的な駒の進め方、将棋界の云々になかなか物語に入り込めず往生したが、サラの誕生秘話、日本人祖父正剛の教育方針で見出された天才素質のサラに興味が出てきた。天才少女七海の登場、瀬尾と塔子の過去、塔子の異変には驚いたが、瀬尾がサラに真摯に将棋を取り組む様や家族となりつつある関係がいい。色々盛り込みすぎて広く浅い感が拭えないが、全体的には面白かった。
2016/02/19
おかむー
プロ棋士を目指し挫折した著者によって描かれる将棋小説という背景がとても興味深い。結果としてはちょっと惜しかったかな。『もうすこしです』。特異な存在であるサラを軸とした三人の女性棋士の姿を描きつつ、彼女達に関わる人物をとおして著者自身の挫折と将棋への想いがかなり代弁されている感触。で、やはりのお約束として天才クラスの棋士の対戦は終盤になると“宇宙”やら“神”なんかの飛び交う抽象的な世界になってしまうのだなぁ。三人のなかではアテ馬扱いだと思っていた七海をもってきたラストは晴れやかな心持ちで好感触。
2015/07/23
昼寝猫
『覇王の譜』が良かったので期待したがそこまでの将棋の熱量はなかった。天才女流棋士の物語で主人公は青い目の少女サラだが他の登場人物にも同じくらいのボリュームが割かれていて的が絞れなかった。塔子や七海の方が魅力的で瀬尾にも存在感があり肝心のサラが霞んでしまったのが残念。作者に将棋経験がありすぎて破天荒なサラのキャラを生かしきれなかったのだろう。しかしラストの怒涛の対局シーンはさすが元奨励会の作者だけのことはある。ただそこに至るまでがモタモタして粗さが目立つ。この作品がデビュー作で続編もあるようだ。
2024/08/13
むーちゃん
読了。 続編も是非読んでみたい。作者自身元奨励会員であり将棋に、造詣が深いことは伝わってきました。
2022/03/02
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