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放蕩記 (集英社文庫)

放蕩記 (集英社文庫)

放蕩記 (集英社文庫)

作家
村山由佳
出版社
集英社
発売日
2014-11-20
ISBN
9784087452457
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放蕩記 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

この本を長いこと積んだままにしていたのは、これが村山さんの代表作になり得る作品だと、心のどこかで畏れていたからだろうと思う。身体の中から内臓を引き摺り出すかのように、自身を晒してくれている。女性であれば作品の中にいる彼女のどこかしらに同化、感情移入できるはず。読めてよかった。

2018/09/03

あすなろ

以下が作中にある。お母さんとの間のそういう感情の軋みみたいなものをエッセイや小説に書いてみる気はありませんか。作家にとって、特に同性の親との確執というのは鉱脈みたいなもんでしょう、と。村山氏が鉱脈云々はさて置き、この様な内容を記した作品。寝しなに少しずつ読んでいたが、なかなかである。母親への畏怖と反発。それからの密かな放蕩…。そう文庫ト書にあるが、そうしたドロついた想いを吐露されていた作品。村山氏バックグラウンドがこうかと瞠目はしたのである。そして、親も親ではあるが、そう娘は想うものなのかと…。

2020/09/22

えりこんぐ

毒母と娘の話。強烈なお母さんとの関係が幼少期からつらつら描かれているが、いちばん理解できないのが、性的な事を年頃の娘に延々と聞かせること。もうほんとに嫌悪感。今では作家として成功した夏帆だが、高校生〜大学時代の放蕩は切ない。最後はお父さんとお兄さんに救われたかな。【積読2】

2019/09/03

まさきち

40を目前にした女性作家の夏帆と、彼女が育ったかなり歪な家庭の一翼を担うエキセントリックな性格で過干渉的な母の美紀子。そんな二人の葛藤と戦いを夏帆側から描いた物語。それぞれの方向性は夏帆は自分を守るために上辺では波風立てずに、影で母の忌み嫌う行いに耽って復讐心を満たし、美紀子は女として張り合うことで自尊心を満たしているようで、なかなかに興味をそそられるものでした。

2023/04/28

ナマアタタカイカタタタキキ

母へ抱く愛憎について。人間関係を上手く築けなくなった際は、両親との関わり方にも同じような問題が生じていることが殆どなので、そんな時こそ故郷に帰り、両親と向き合うことで自分とも向き合う…と語ったのは、著名人ではなく私の知人だったか。それほど人格形成において親の影響は強い。けれど殆どの母親がそうであるように、母は母なりの気概でもって子を愛すのだ。母親に性交の話をされるなんて私にはあり得ないが、万引きの話も含め、ここまで自分を曝け出せるのには感服。情事に纏わる話に終始すると高を括った自分を恥じる(笑) ただ、→

2020/04/13

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