失恋カレンダー (集英社文庫)
失恋カレンダー (集英社文庫) / 感想・レビュー
青蓮
時は1980年代の東京。その月ごとのイベントを主題にした「失恋」を描いた短編集。連絡手段が家電か手紙と言うのに時代を感じます。そして20代半ばで「オバサン」扱いなのも時代ですかね。恐ろしや。でも変わらないのは揺れ動く「恋心」。今してる「恋愛」をどのように「結婚」に結び付けるか思案し、奮闘する女性達。押し過ぎたら男は逃げてしまうし、控えめだと逆に男は「その気」になってくれないし……なんとも悩ましい所。林さんはそう言う微妙な男女の機微を描くのがとても上手い。「結婚」は縁とタイミングが全てだと思うのですが、さて
2016/07/02
扉のこちら側
2016年555冊め。真理子作品の楽しみのひとつは、その時代の女性の生態がリアルに描かれるところにあると思う。故に、こうした昔の作品が重版によってイベント本になってくると、どうも古い感が濃くなってしまうのである。もちろんいつ読んでも面白い部分もあるのだけれど、しずる感がないのが惜しい。しかし女心はいつの世も同じなのだな。
2016/07/13
AKIKO-WILL
【ナツイチ 2016】林真理子さんのエッセイは読みますが、小説はあまり読まないのでナツイチで読めて良かったです。1月〜12月までそれぞれの女性の失恋カレンダー…恋愛パターンもたくさんあるけど、最後は悲しい切ない結果になるので残念です。エッセイみたいな小説でサラリと読めました。
2016/08/22
まめ@暫くイン率落ちます
1〜12月まで12個の失恋短編集。んー。色々な失恋を季節と共に読むわけだがイマイチかな。勿論全ての短編集がという訳じゃないが、妙に生々しくて。男性に遊ばれたりね。同じ失恋でも相手を真っ直ぐに思うような失恋本の方が好き。
2018/12/11
カピバラ
各季節にぴったりなあるある失恋集。恋愛事情は少し古めかしいけど、気持ちは変わらないんだろうだな。
2015/11/18
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