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ニッポンぶらり旅 アゴの竹輪とドイツビール (集英社文庫)

ニッポンぶらり旅 アゴの竹輪とドイツビール (集英社文庫)

ニッポンぶらり旅 アゴの竹輪とドイツビール (集英社文庫)

作家
太田和彦
出版社
集英社
発売日
2015-07-17
ISBN
9784087453423
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ニッポンぶらり旅 アゴの竹輪とドイツビール (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ユメ

本書はすべて東日本大震災のあとに出かけた旅ばかり。横浜、奈良、鳥取、松本、函館、小田原、鎌倉、木曾……古くから変わらない街に心の安寧を求める太田さんの切実な思いがひしひしと伝わる。他の著作では震災直後の東北の居酒屋へ応援に駆けつけたことをまとめている太田さんが、このぶらり旅では東北へ出かける気持ちにはなれなかったと語り、それでいてどこで飲んでいても自然と東北への思いが向かう姿に、私自身も被災地の復興を祈る念を新たにした。とりわけ故郷松本と木曾の回は筆が乗っており、ふるさとの温かさがしみじみと感じられる。

2018/07/23

ホークス

肩のこらない紀行シリーズ。震災の年に書かれた本巻は自身を顧みる話が多い。著者は小学5年から中学1年まで木曽の馬籠宿近くの集落で過ごした。中学教師の父の転勤で松本から移り住み、山村の暮らしがとても興味深く描かれている。ちょうど馬籠周辺は、長野県から岐阜県への編入問題に揺れていた。著者の学校は分割されてしまい、中学校教頭だった父上も苦労されている。この間の思い出を追体験するくだりは読み応えがある。学校に残っていた写真に父と自分を見つける場面は、普段感情を露わにしない著者だけに胸に響いた。

2019/06/26

しょーくん@本棚再編中

★★★★★★☆☆☆☆危険なエッセイです。立ち飲み屋で飲みながら読んでいたら、ついつい飲みすぎてしまいました。今回は太田さんのルーツにも迫るところもあって、旅愁・郷愁に駆られてしまいました。

2017/05/13

佐々陽太朗(K.Tsubota)

太田和彦氏は背筋の伸びた酒飲みだ。横浜、奈良、鳥取、松本、函館、小田原、鎌倉、木曽をひとり旅。旅先での食べ物屋、特に居酒屋へのこだわりは尋常ではない。かといって大げさに騒いだり、えらそうに蘊蓄を傾けたりはしないのだ。藤沢「久昇」、奈良「酒肆春鹿」、鳥取「はせ川」、松本「旬菜ふきよせ」、小田原「だるま料理店」に行きたい。いずれ行きます。きっと行きます。

2015/08/21

のぶ

この著者の居酒屋探訪が気に入って、BSの番組を見たり本を読んだりしているが、この本はお酒控えめで、旅の話中心。本当は酒の話を期待していたのだが、紹介されている場所は、自分も好きでいったことのある街が多かったので、それなりに楽しめた。最近の休日は本を抱えて引篭もっているので、こんな旅の達人の著作で味わうのも良いと思った。

2015/08/07

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