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ソウルメイト (集英社文庫)

ソウルメイト (集英社文庫)

ソウルメイト (集英社文庫)

作家
馳星周
出版社
集英社
発売日
2015-09-18
ISBN
9784087453607
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ソウルメイト (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

6つの犬種を描いた短編集。最初は小型犬のチワワ。最後は大型犬のバーニーズ。いずれの作品も、それぞれの犬種の特質を踏まえて物語化がなされている。しかし、その一方で全ての犬に共通するものもある。それは、いかなる時にも犬の側からは飼い主を裏切らないけなげさである。そして、犬の一生は短いという事実だ。冒頭に掲げられた「犬の十戒」の第1がこれだ。この十戒を読むだけで、すでに涙がににじみはじめる。もっと大切にしなくてはと反省もし、新たな決意もする。それがなかなか続かないのだけれど。犬を愛するすべての人に推薦!

2019/05/08

KAZOO

馳さんがこのような本を書いているとは知りませんでした。読書メーターのおかげですね。犬好きの私にはかなり印象に残るとともに、じじいとなってきて涙腺がゆるんでいるせいか、涙ながらに読んでいました。犬種ごとに7つの短編集を収めていて短い割には読みでがありました。何度も読みなおす本になりそうです。

2016/09/18

ケイ

犬と人間の絆の短編7つ。小さい犬も、ロシアの大きな犬も、引退した警察シェパードも、みんな人間との絆を気付くことで、互いにしあわせになれる。この中では、少年とレイラの絆が出来ていくにつけ、他の絆も強まっていく話が一番好き。忘れてならないのは、最初に書かれている犬を飼う上での十戒。とはいえ、それらはどの動物にでも言えることだろう。とにかく基調にあるのは愛。愛を与え、信頼すれば、ヒトは素晴らしい友を持つことが出来るのだから。この本を紹介してくれた読友さんに感謝。

2020/11/11

佐々陽太朗(K.Tsubota)

『少年と犬』を読み本書も読みたくなった。『少年と犬』もそうであったが、馳氏は犬を擬人化せず物語を書いている。それでいて犬が飼い主に寄り添い、飼い主に全幅の信頼を寄せ、あるときは飼い主に甘え、またあるときは飼い主を心配する姿を過不足ない言葉で書くことで読み手の心を温かいもので充たしてくれる。7篇それぞれ良かったが、中でも「柴」「ジャーマン・シェパード・ドッグ」「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」が特に良い。それは私の好みの犬種でもある。自分が飼っているわけでもないのに、涙が出るほど愛おしくて抱きしめたくなる。

2021/05/23

あすなろ

人間がまずは犬を選ぶ。そこから始まる…。犬とは、貴方にとってどういう存在ですか?犬は人間が居なくては暮らしていけない。人間は犬を擬人化する。但し、擬人化し過ぎてはいけない。馳氏は、犬を人を愛を持って各犬種毎に短編を紡ぐ。特に収録作品が進んでいくに従ってより一層犬と人間の紡ぐ物語に惹き込まれたのである。そして、犬を一度でも飼ったことある方なら、自身の愛犬との物語を思い起こさずにはいられなくなる。

2020/06/28

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