猫背の虎 大江戸動乱始末 (集英社文庫)
猫背の虎 大江戸動乱始末 (集英社文庫) / 感想・レビュー
shiozy
真保裕一に時代小説があったとは初耳である。「連鎖」「奪取」「ホワイトアウト」など、サスペンスを得意としていたはずなのに、唐突にも見える時代小説である。その意外性に読書欲が高まる。舞台は幕末の江戸。新米同心の推理物だが、時代小説に必須のチャンバラ劇はない。刀を一度も抜かないのだ。だから派手さはないものの、主人公のかキャラがいいのだ。猫背の虎之助。どことのう、中村門戸を彷彿とさせる。新境地の真保時代小説。これから注目していこう。
2015/11/14
shiozy
今週の読書予定4冊を読み終わって在庫なし。よってお気楽本を再読。再読でも結構ハマったな。
2016/02/11
ゆずぽん
安政の大地震に見舞われた江戸で新米同心が活躍する5つのお話。虎之助がスーパーマンじゃないのが良かった。このまま歳を重ねたら鬼平に近付きそうですね。続編希望な1冊でした。
2016/01/05
marsa
安政の大地震が起き、虎之助は臨時とはいえ町廻り同心を拝命する事になった。それまでどちらかというと口うるさい母や姉たちに囲まれて、ぼんやりと過ごしていたのに果たして役に立つのか?と思ったら、なんのこともない。非常時に八面六臂の活躍を見せた。決してスタンドプレーではなく、被災者に寄り添い、臨機応変に町の秩序を守っていく。災害時のいろはかもしれないが、食べる事、寝る場所がある事が一番人々を落ち着かせる。それを的確に指示する虎之助は凄い。亡き父ならどうするか?それを自問自答しながら若さゆえの煩悩も見せ、愛すべき猫
2015/12/02
keisuke
安政の大地震って聞いたことはあるけど、幕末の小説やドラマを見てもそういえば出てきた事がない。志士たちではなくて、町方役人の話。少し史実も入れて、面白い。
2016/01/03
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